ロックユニット「VINYL」のギタリストの鈴木新(58)が緊急入院したため、14日にXを更新し、公演をキャンセルすることを発表した。鈴木はロックバンド「黒夢」の元ギタリストとしても知られる。

 Xでは、「昨夜、ギタリストの鈴木が持病である肺気腫に加え、中度の肺炎を併発し一時呼吸困難となったため、医師の判断により緊急入院をいたしました。幸い命に別状はなく、現在は経過観察のもと療養しております」と報告。「医師より約1カ月程度の安静が必要との診断を受けたため、誠に残念ではございますが、下記公演をキャンセルとさせていただきます」とし、5月16日、17日、23日に予定していた公演のキャンセルを伝えた。

「公演を楽しみにしてくださっていた皆さま、関係者の皆さまには多大なるご迷惑、ご心配をおかけいたしますことを深くおわび申し上げます」と謝罪している。

 VINYLは6月13日に大阪で、再始動後初のワンマンライブを開催する。さらに同日には、配信シングル「ずっとそばにいて roots edition」のリリースも決定している。

 だが、その作品とステージの裏側には、限界と隣り合わせの制作期間が存在した。リリースに間に合わせるため、新は無理を押してボーカルディレクションを続行。ボーカリストの福井は当時の新についてこう語る。

「いつまでできるかわからない、今やらなければ、有言実行――つまり6月13日のリリースという形を実現できなくなるかもしれない、という気持ちが新にはあったんだと思います。決まっているライブをキャンセルすることも、自分の中では許せなかったんでしょうね」

 また、6月13日の大阪ワンマンで見たい景色について、「新がいて、みんながいる。そして、みんなで声を出して騒いで、生を実感できるものにしたいです。その瞬間だけは、〝命を感じられる時間〟にしたいと思っています。いつもの生活や暮らしの中で、幸せを見つけることは年々難しくなってきていると思います。だからこそ、ここだけは笑っている自分に出会える場所であってほしい。そんな時間を、みんなと共有したいです」と話した。

 元D’ERLANGER(デランジェ)でSTRAWBERRY FIELDSのボーカリスト、福井祥史と、元黒夢のギタリストである鈴木新で結成されたVINYLは、1995年に結成し、1999年に解散。2024年に再結成し、活動を再開している。