DDTの〝荒鷲2世〟坂口征夫(50)が、親子2代でのアジアタッグ王座戴冠を果たした。

 3日の東京・新宿フィエス大会では、「イラプション」の盟友・岡谷英樹とのコンビで、同王者の秋山準&鈴木鼓太郎に挑戦。全日本プロレス管理王座のため、試合は場外カウント10のPWFルールで行われた。

 ゴングと同時に岡谷が秋山に仕掛けた。コーナーに追い詰め、エルボーと蹴りを見舞う。さらに場外戦へと導き、ボディースラムで床に叩きつけたが、これで秋山がプッツン。髪をつかんで投げ飛ばされ、パイプイスでぶん殴られるなど非情攻撃にさらされた。

 試合はそのまま王者組のペースで進んだが、征夫が絶妙なタイミングで助太刀に入り、決定機だけは許さない。6分過ぎにようやくタッチを受けると、秋山を強烈なミドルキックでダウンさせ、流れを引き寄せる。

 その後は岡谷が敵軍の猛攻に耐え続け、10分過ぎには征夫が集中砲火を浴びる場面も。それでも鼓太郎のタイガードライバーを阻止すると、カウンターのニーを発射。前のめりに倒れ込んだ鼓太郎に、神の右膝2連発を決めて3カウントを奪った。

 アジアタッグはジャイアント馬場、アントニオ猪木も巻いた日本最古のベルトで、征夫の父で〝世界の荒鷲〟こと坂口征二氏も1971年12月に吉村道明とのコンビで戴冠した。

 ベルトを腰に巻いた征夫は「あんまりリングの上では言いたかねえけど…」と切り出すや「坂口と名のつく人間に生まれて、育って、今こうやってプロレスして。俺を生んでくれたオヤジがこの業界に入って、一番最初に巻いたのがこのベルト。そして俺も巻くことができた。どうしようもねえ息子だったかもしれねえど、これで一歩、オヤジに近づけた気がするし、胸張ってオヤジの前に出れるかな」と神妙な面持ちで語った。

 征夫&岡谷は全日本暮れの祭典「世界最強タッグ決定リーグ戦」(12日、後楽園で開幕)にもエントリーしており、「このベルトを通行手形に、DDTの特攻隊長として俺と岡谷が乗り込んで暴れて、全日本をぶっ壊してやる。以上!」と気勢を上げた。

 なお、V1戦では次期挑戦者に名乗りを上げた岡田佑介&高鹿佑也を迎え撃つことが決定的となった。