プロ野球の最強を決める日本シリーズがいよいよ28日から開幕する。2年連続の日本一がかかるオリックスはリーグ3連覇を果たし、CSファイナルステージを4勝1敗で突破。一方、18年ぶりのリーグ優勝を飾った阪神はCSファイナルを無傷の4勝0敗で勝ち上がってきた。実に59年ぶりとなる「関西ダービー」を制するのはどちらか。

【日本シリーズ予想:伊勢孝夫氏=阪神4勝3敗】先発、中継ぎともに投手力はほぼ互角。打力に関しては杉本のコンディションが十分でないなら阪神がやや有利か。ロースコアの接戦ばかりが続く白熱したシリーズになると期待している。

 とはいえオリックスの主戦投手である山本、宮城らを打ち崩すのは阪神としても容易ではないだろう。近本、中野らの「足を使った」戦術も有効だろうが、やはりキーマンとして期待したいのは大卒ルーキーの森下。思い切りのいい打撃でこう着した戦局に風穴をあけてほしいところだ。

 戦力差は「六分四分」というよりも「5・5対4・5」と表現したくなるほどに拮抗している。それだけに一戦一戦の勝敗を分けるのは守備力、捕手のインサイドワーク、首脳陣のベンチワークなどの細かい部分になるのではないか。岡田監督と中嶋監督。手堅くオーソドックスに徹する采配には両者似通うものを感じるが代打、代走、継投策の決断の速さには岡田監督に一日の長があると私はみている。7つのゲームをフルで使って4つの白星をどうもぎ取るか。両軍の将のつばぜり合いも楽しみの一つだ。

 いずれにせよ、野球の醍醐味が存分に詰まった〝渋い〟攻防が繰り広げられることだけは間違いない。