王者の逆襲はなるか。東京五輪スケートボード男子ストリート金メダルの堀米雄斗(24=ミクシィ)がスランプ脱出の兆しを見せている。昨年6月に始まったパリ五輪予選では苦戦続き。初戦こそ8位だったものの、第2戦では36位、第3戦では17位に沈んだ。

 日本代表の早川大輔コーチは、堀米の不振の原因について「(東京五輪後に)世界中のスケーターがレベルアップしている。それを彼が感じ取るタイミングがなかった。例えば、コンテストなどで彼は予選が免除される。そうなると、予選で他の選手が戦っているレベルを体感できなくなる」と分析。安定した立場に身を置いたことで、逆に世界の進化のスピードについていけない状況に陥った。

 そこで、早川コーチは第3戦の後に「予選も見に来た方がいい」とアドバイスを送った。すると練習にも変化が表れ、9月の第4戦では5位と復調。同コーチも「現状の把握と、やらなければいけない調整が完璧にできている。彼の強みは、目標を決めた時に何をすればいいかを考えられる能力。今はもう、全く問題ない状態」とうなずいた。

 現在の世界ランキングは12位で、日本勢では4位。パリ五輪への出場枠は最大「3」で、現状は出場圏外だ。それでも、早川コーチは「彼の中で、パリ五輪でもう1回金メダルをとるために必要なことが、もう計算できているのでは」と全幅の信頼を寄せている。五輪連覇を狙う王者の巻き返しに注目だ。