フィギュアスケート女子のカミラ・ワリエワ(ロシア)のドーピング問題について、スポーツ仲裁裁判所(CAS)が26日に審理を開始した。

 ワリエワは昨年2月の北京五輪で団体の金メダルに輝いたが、2021年12月のロシア選手権で採取された検体から禁止薬物のトリメタジジンが検出されたことで世界中に衝撃が走った。

 この問題を受けて、ロシア反ドーピング機関(RUSADA)はワリエワの違反こそ認定したが「過失なし」との裁定を下して大きな波紋を呼んだ。一方、世界反ドーピング機関(WADA)や国際スケート連盟(ISU)はこの決定を不服としてCASに提訴。WADAやISUは金メダルはく奪や、資格停止処分を求めているが、RUSADAは軽い処分が妥当との主張を続けている。

 WADAやISUが有利とみられる中で、ロシア側は早くも〝揺さぶり〟に出ている。

 ロシア国営通信社「タス通信」によると、ロシアオリンピック委員会(ROC)のスタニスラフ・ポズドニャコフ会長が「スポーツの司法制度はマイナスの変化を迎えている。私の観点からすると、CASの公平性はますますあてにならなくなってきている」と持論を展開。結論が出る前から、CASの判断は〝無効〟とでも言わんばかりの主張を展開したのだ。
 
 フィギュアスケート界を揺るがす〝ワリエワ事件〟の決着がどうなるのか気になるところだ。