もはや日本球界を代表する左腕と言ってもいいだろう。DeNA・東克樹投手(27)が26日の巨人戦(横浜)で8回を5安打無失点とまたもや好投。ハーラーダービー単独のトップを独走する16勝目を挙げた。しかも今季12連勝。これは1983年の遠藤一彦氏(本紙評論家)に並び、40年ぶりに達成された球団タイ記録だ。その裏側にはエンゼルス・大谷翔平投手(29)や同僚のトレバー・バウアー投手(32)らと共通する“ハイブリッド調整法”があった。
偉業達成に自然と白い歯がこぼれた。東は試合後「球団記録に並べたこと、球団(史)に名を刻めたことは非常にうれしいことです」と謙虚に喜びを語った。決して楽に達成できた記録ではない。相手先発はチームが4戦連続で勝てていなかった山崎伊で、東は2試合連続で中5日での登板。序盤は2回に一死満塁、3回には一死一、二塁のピンチを招きながら無失点に抑え、尻上がりに調子を上げていった。
「相手がすごくいい投手なので、絶対に先制点をやってはいけないと思って、精神的にすごく疲れました。それでも、真っすぐは悪くなかったので、メリハリの利いた投球ができたと思います」
今季はライバルチームとの直接対決に先発するため、登板間隔が以前の中6日から中5日へ1日短くなることが増えた。
「正直、しんどい時もあるんですけど、そうも言っていられない。気力で続けるしかないです」
そう言う東が、普段の生活の中で特に重要視しているのが睡眠だ。
「睡眠の取り方はずっと変えていません。中4日で投げてるバウアーも言ってますけど、睡眠は一番大事です。ストレスのないようにしっかりと寝ること。夏場でも冷房を切らずにつけておいて、部屋を適温にして眠るんです。そうやって、常に8時間以上の睡眠時間を確保しています」
毎日の睡眠の質と時間は、エンゼルス・大谷も「最も大切なリカバリーの方法」だと指摘している。加えて、今季のDeNAに、バウアーという最高のお手本が加入したことも、東にとって大いに役立った。
「シーズンを通して中5で回るのは今年が初めてです。リカバリーが追いつくかどうも未知です。だから、中4で回ってるバウアーを見てると本当にすごいと思いますよ」
そんな東にとって、心強い味方がもう一人。今季からバッテリーを組んでいる山本である。
「(山本)祐大は、イニングの合間やロッカーの中で、ああしろこうしろと言ってくるんですよ。お母さんみたいですね」
そうしたさまざまな助言や知識を“ハイブリッド”している東。CSでも力強くチームを引っ張っていきそうだ。












