【赤坂英一 赤ペン!!】開幕4連敗の泥沼からDeNAを浮上させたのは、27歳の“TJ同級生投手コンビ”だった。
先陣を切ったのは5日の巨人戦に先発した平良拳太郎である。2021年に右肘内側側副靱帯再建手術(TJ=トミー・ジョン手術)を受けて以来の初登板で6回4安打無失点。3年ぶりの白星をつかみ、チームに今季初勝利をもたらした。
「ケガをしてから変わらなきゃいけない。自分の体を知らなきゃいけないと思いながらやってきました。いろんなことを、より深く考えられるようになったと思います」
大谷翔平がそうだったように、TJ手術をすると球速が上がり、制球力が増すと言われている。三浦監督も平良の投球を「手術の前よりもよくなった」と絶賛。「手術前には5回もたないこともあったけど、今は立ち上がりから低めに集めていて、真っすぐにも力がある」と強調していた。
巨人は平良にとって、最初に入ったプロ球団でもある。沖縄県立北山高から13年ドラフト5位で入団し、17年FA移籍した山口俊の人的補償でDeNAに移籍して素質が開花。翌18年にプロ初勝利を挙げ、先発ローテ入りを果たしている。
当時、自信があるのは何かと聞くと「スタミナです」と回答。「オフの間もずっとウエートトレを続けていて、その成果が出ています」と話していた。が、21年の手術を機に、調整に対する考え方も進化したようだ。
「今年の自主トレでは、走る量を増やしました。下半身のトレーニングをおろそかにしないことを意識して練習をしています」
そう語る平良は、復帰後初勝利を挙げた5日の登板後、ロッカーで翌日先発予定の東克樹に巨人打線の注意点などを伝達していた。東が言う。
「平良が相手打線の情報を話してくれて、そこに僕の持つイメージを擦り合わせていきました」
東も平良と同じ27歳で、20年に左ヒジのTJ手術を経験している。
「平良は同級生であり、同じ手術を受けた仲でもあり、ライバルでもあります。平良の前日のピッチングが、僕自身を奮い立たせてくれました」
平良のおかげで、東も6日に7回4安打無失点と好投し、今季初勝利でチームも2連勝だ。この試合では関根大気が東の犠打で先制ホームイン、楠本泰史が3ランと、1995年生まれの同級生野手も活躍している。
「みんなが切磋琢磨して上の舞台で頑張っていきたい」と東。今年のDeNAは、この“チーム1995”がけん引していく。












