見事な決勝弾だった。ソフトバンクの高卒3年目・井上朋也内野手(20)が25日のロッテ戦(ZOZOマリン)でプロ初アーチ。1―1で迎えた5回先頭で左腕・小島の真っすぐを左翼席へ叩き込んだ。激しいCS進出争いを繰り広げる中、同率2位で迎えた直接対決の今季最終戦。2020年ドラフト1位で入団した期待の若鷹が、価値ある一発で勝利に大きく貢献した。
近藤の24号ソロで2回に先制するも、4回に同点に追いつかれる拮抗した試合展開だった。「甘いストレートを完璧に捉えることができた。自分の長所は長打。大事な場面で初ホームランを打つことができて素直にうれしい」。今月6日のロッテ戦(ペイペイ)で一軍デビュー。プロ31打席目での大仕事だった。
埼玉・花咲徳栄時代に高校通算50本塁打。将来を嘱望される右の大砲候補だ。1年目の宮崎春季キャンプ、当時の工藤公康監督の言葉に井上の強みがあった。「大したもんだと思う。(卒業式前の)高校生で練習についてくるのは大変だったり、最初はいけても途中でバテたりするんだけど、ちゃんと練習にもついていけている」。体力があるから、人よりも練習が積める。量をこなせるから技術が身につく。名将が見込んだ通り着実に力をつけている。
試合は井上の一発で主導権を握ると、7回には一挙5点を奪って突き放した。打線が11安打を放って10―1の大勝を収め、5回無四球1失点と力投した和田が8月10日以来の7勝目。2003年1月28日生まれの井上の活躍もあって、同年4月1日にプロデビューした42歳左腕に6試合ぶりの白星がついた。
必勝を期した敵地での2連戦に連勝。2位確保を目指すチームに勢いがつきそうだ。












