飯伏幸太(41)とDDT・竹下幸之介(28)が、〝サッカーの聖地〟に歴史的登場を果たした。

 米AEWの「ALL IN」が27日(日本時間28日)、英国・ロンドンの「サッカーの聖地」ウェンブリースタジアムで開催された。1985年7月に行われた伝説のチャリティーコンサート「ライブエイド」の会場としても知られる同スタジアムでのプロレス興行は、旧スタジアム時代の92年に行われたWWE「サマースラム」以来、実に31年ぶりとなる。

 8万人超の大観衆が集まったメガイベントには日本からは飯伏、竹下、志田光が出場。飯伏はケニー・オメガ、アダム・ペイジと組み、ジェイ・ホワイト、ジュース・ロビンソン、竹下組と激突した。

 日本マット界で実績のある6人は激しい攻防を展開。観衆の大声援を受けたケニーが奮闘すると、飯伏はジェイにキックの連打からその場跳びムーンサルトを発射した。さらにケニーとの「ゴールデン☆ラヴァーズ」で連係し、ケニーは場外のジュース&竹下に、飯伏はジェイにムーンサルトアタックを食らわせた。

 そうした中で、存在感を発揮したのが竹下だ。抗争するケニーに強烈な旋回式のパワーボム。飯伏にはおきて破りのカミゴェを放った。最後はジェイとジュースにVトリガーを連発するケニーを、背後からクルリと丸め込んだ。レフェリーの死角を突き、ケニーのタイツを抱え込む反則を犯しながら、何と3カウントを奪った。

 メガイベントで世界的トップレスラーから値千金のフォール勝ち。あっけにとられるケニーと飯伏を尻目に大金星を手にし、悪党レスラーとして急成長ぶりを見せつけた。

 DDTのエースとして活躍し、プロレス大賞では2017年に新人賞、21年には敢闘賞を受賞。昨年3月からAEWに参戦し、同11月にはAEWと正式に契約を結んでDDTとのダブル所属となり、世界を相手に戦ってきた。

 自身のX(旧ツイッター)には「ケニー・オメガから完全勝利!…とは誰も思わないことはわかっている。ただ、今日はなんとしても勝たないといけなかった。竹下幸之介VSケニー・オメガのシングルマッチをつかみ取るために。8万人の大観衆が数年後、証言することになる。『あの日から歴史が動いたんだ』」と投稿。28歳の若武者はさらなる進化を誓っていた。