ノアの最高峰リーグ戦「N―1 VICTORY」Aブロック最終公式戦(27日、川崎)で、拳王(38)がGHCヘビー級王者ジェイク・リー(34)を撃破し、9月3日の優勝決定戦(大阪)進出を決めた。4年ぶり3度目(前身のグローバル・リーグ戦含む)の優勝に王手をかけた拳王は、今年のリーグ戦の問題点を指摘。来年大会に新日本プロレスのG1クライマックス覇者・内藤哲也(41)の参戦を仰天要求だ。
今年1月のノアマット参戦から無敗を誇るジェイクとの大一番。カウンターのハイキックで劣勢を覆すと、最後は炎輪(ムーンサルトダイビングニー)を決め、逆転での突破を決めた。優勝決定戦ではBブロック1位・潮崎豪との対戦が決定。「俺が優勝して、ノアをプロレス界の頂点まで持っていってやるからな」と高らかに宣言した。
ただし、結果だけで満足する男ではない。フィナーレを目前に控えた今大会への評価は手厳しい。「ようやく終盤になって盛り上がってきたけど、圧倒的に話題性のないN―1だったなと。去年はゾクゾクと知名度のあるオッサン連中が出てたんだけど、今年はどうやって話題にしていこうか難しかった」。
初出場7選手とフレッシュなメンバーがそろう一方で、丸藤正道、杉浦貴らの主力は不出場。昨年大会に参戦した船木誠勝、新日本の小島聡、藤田和之らベテラン勢の名前も消えた。
最も問題視したのは、昨年大会覇者の清宮海斗が新日本のG1参戦を理由に出場を見送ったことだ。「去年の覇者も出てない、準優勝者(鈴木秀樹)も出てないのは、なかなか厳しかった。ファンが注目するポイントが間違いなく一つなくなってるわけだからな」と指摘する。
そこで、来年のN―1でより大きな成功を収めるための秘策を提案。「俺が大阪を盛り上げた上で優勝して、ノアの底力を見せてやる。そして来年は、新日本が内藤哲也を貸し出してみろ。ノアの度量を見せて清宮を出してやったんだから、来年は業界の盟主として度量を見せる番だろう」と、N―1前年度覇者の参戦を許可した〝バーター〟として、来年は今年のG1覇者の参戦を要求した。
もちろん清宮のG1参戦は本人の意思でもあり、取引が成立するような材料はどこにもない。それでも「お前が望んでいた30分1本勝負、2リーグ制があるぞ。G1覇者として来年のNー1に出ろ。そのほうがプロレス界のためになると思うぞ」。内藤が今年のG1で導入された試合時間変更に異を唱えていたことまでチェックしつつ、今年1月の新日本横浜大会での対抗戦で敗れた宿敵に呼びかけた。
ともあれ、拳王の業界盟主奪回への思いは本物。団体最高峰リーグ戦をさらなる高みに導くためにも、まずは大阪で栄冠を手にする。












