右手甲の骨折で二軍調整を続けていた中日・木下拓哉捕手(31)が15日、バンテリンドームでの全体練習に参加し、一軍に合流した。

 台風7号の影響で巨人戦(バンテリン)が中止となり、フリー打撃などで快音を響かせた。「台風でこういう(試合中止の)スタートになったが、久々に顔を合わせる選手も多かったので、不思議な感じがした」と練習を振り返った。

 6月14日のロッテ戦(バンテリン)で投球が右手甲に当たり、右大菱形骨(だいりょうけいこつ)骨折と診断され、約1か月半のリハビリを余儀なくされた。8月1日の二軍戦から実戦復帰を果たし、ここまで7試合に出場し、22打数8安打で打率3割6分4厘、1本塁打、4打点の成績を残していた。

 打撃の状態について「ファームの試合に出始めた時はしっくりこない部分もあったが、先週1週間、全試合に出たので試合勘とかはもう問題ない。あとは(一軍に)出た時にやるだけ」と意気込んでいる。

 戦列を離れていた期間も無駄にはしない。「(一軍戦を)テレビで見る方が、やっぱりいいところも、悪いところも冷静に見える。最初は悔しさもあったけど、仕方ないという切り替えもすぐできた。バットを振ったり、ボールを投げたりが、できない期間があったことで、二軍の監督やコーチらに技術的な話しをした時に取り入れやすかったところもある。そんなに無駄な時間ではなかった」とプラスにとらえている。

 離脱した直後に球団は日本ハムとのトレードで宇佐見真吾捕手(30)を獲得。37試合に出場し107打数36安打で打率3割3分6厘、3本塁打、11打点と新天地で活躍を見せている。正捕手争いの強力なライバルの出現に木下は「離脱前も、うかうかできるような数字も残している感覚はない」。その上で「そんなに意識は変わらないが、ここ数年はケガとかで離脱がなかったので今の位置にいれたと思っている。離脱してしまった以上は、また頑張らないといけないのは当然」とやる気に燃えている。再び正捕手の座を虎視眈々と狙っている。