第105回全国高校野球選手権大会第8日(13日)、第1試合は履正社(大阪)が高知中央に長打攻勢で10―4と圧倒し、優勝した2019年以来、4年ぶりの16強入りを果たした。
大会注目のスラッガー・森田大翔(はると)内野手(3年)が「4番・三塁」で先発出場し、一発を含む3安打2打点の大暴れでチームの勝利に貢献した。
初回一死一、二塁の第1打席で先制の適時二塁打を放つと、2点リードした3回一死では2番手・高橋(3年)の直球を完璧にとらえ、左中間へ運んだ。1回戦の鳥取商戦での決勝3ランに続く、2試合連続本塁打。7回にも右前打を放ち、あと三塁打が出ればサイクル安打達成となる猛打を振るった。3回の豪快な一撃には「いつも本塁打は狙っているわけではない」と言いつつも「打った瞬間行ったと思った。これまでやってきたことが報われた。状態がいいので積極的にいっている」とうなずいた。
並外れたパワーを持つ森田の活力源は〝打倒・指揮官〟にあった。ウエートトレーニングでは坂根(3年)とともにチーム一のベンチプレス100キロを誇るが、多田晃監督(45)はナインと一緒に週2日ほどウエートトレを敢行しており、120キロの重量を上げるという。
ある選手は「ベンチプレスで選手の誰よりも重い120キロを上げる多田監督の上半身は、筋肉ムキムキでとにかくすごいことになっている。僕らに『俺を抜いてみろ!』とハッパをかけたりしていて、特に森田はその言葉に触発されて追いつき、追い越せで取り組んでいる」と明かす。
さらに別の選手も「多田監督は筋トレだけでなく、プロテイン、サプリメントなどの知識もあって筋肉マニアぶりがすごい」と舌を巻く。実際、森田は「ベンチプレスで監督を超えたいし、これから(野球部を)引退してからも、もっと上を目指していきたい」と筋力アップによる飛距離アップを励みにしている。
多田監督は「森田は思い切って振ってくれる。大きな大会で結果を出してくれるし、予想以上」と最敬礼する。3回戦では優勝候補筆頭の仙台育英(宮城)と激突するが森田は「相手も好投手がそろっていてすごい。でも、そこで打ってなんぼやと思う。次も変わらず準備してベストを尽くしたい」。
昨夏の覇者相手に一歩も引くつもりはなく、持ち前のパワーを見せつけるつもりだ。













