まさに猛虎の勢いだ。首位阪神は11日のヤクルト戦(京セラ)に2―1で競り勝ち、今季2度目の8連勝。2位広島に6ゲーム差をつけた。

 攻撃陣は5回まで8安打ながら11残塁。7回3安打1失点と好投の先発・村上に勝ちをつけることはできなかったが、それでも最後は結果で示すのが今の阪神だ。1―1の8回に二死二塁のピンチを迎えると2番手・島本以下、一人一殺を意図した4投手の小刻みな継投で乗り切り、直後の攻撃では一死一塁から代打・糸原の適時二塁打で時間をかけることなく決勝点を奪った。試合後の岡田彰布監督(65)は「とにかく接戦でいって、最後は何とか勝ちきるというかね…久しぶりに後攻だったんで。同点OKで言ってたから。そんなキュウキュウと、1点を守る必要ないって。そういう気持ちでやってた」と終盤の攻防を得意げに振り返った。

 1日からの長期ロードを8勝1敗で折り返し、この日から大阪の京セラドームでホーム3連戦。春・夏と甲子園球場を高校球児に明け渡す阪神にとって、この時期の「京セラ」は近年の恒例行事でもある。だが、今年は先々の可能性を考えて、相性にもこだわっておいたほうが良さそうだ。

 京セラドームを本拠地とするオリックスも2位に6ゲーム差をつけてパの首位を独走中。もちろん、まずはペナントを制し、その後のポストシーズンを勝ち抜くことが大前提だが、パを2連覇中の猛牛軍団が今年も日本シリーズに進出すれば、京セラドームは頂上決戦の舞台となる。18年ぶりのアレ(優勝)と1985年以来の日本一を目指す阪神にとっても、敵地の肌感覚を得る絶好の機会だ。

 DeNAとの開幕3連戦に始まり、今季の阪神は京セラドームで4戦4勝。このヤクルト戦の残り2試合と22日からの中日との2連戦で球場との相性を確立しておけば、秋に関西ダービーが実現しても堂々と胸を張って乗り込むことができそうだ。