満点の試合でなくとも、勝てるんよ--。阪神は11日のヤクルト戦(京セラ)に2―1で競り勝ち、今季2度目の8連勝を飾った。
序盤はヤクルト先発・高橋相手に、毎回走者を出しながらも、得点は初回の大山の適時打のみ。「まあねぇ…5回までに10個? 残塁は。打席に立ったもんがボール球ばかり振って、お~ん。1本出とけば、もっと楽な展開だったけど…だからこんな苦しい展開になった」(岡田監督)。5回までに2度の満塁の好機を逃すなど、徐々に雰囲気が重たくなりつつある展開でもあった。
それでも敵に勝ち越しを許さず、勝負どころを外さないのが今の岡田阪神だ。7回1失点の先発・村上の後を受けた8回2番手・島本が二死二塁のピンチを背負うと、指揮官は、迎えた山田には右横手の岡留、続く村上には、左腕・及川と小刻みな継投に出た。
「『フォアボールOKで行け』言うたんや。本当にフォアボールやったけどな(笑い)。」
結果的に2者ともに四球で満塁と塁が埋まると岡田監督はさらにサンタナに対し、3人の中では最も経験抱負な馬場を投入。「点をやらないっていうな…最悪のことをやらなければ、いいんやから。(前の2人は)塁が空いているわけやから。馬場はアカンけどな(笑い)」(岡田監督)。指揮官の思惑をしっかりと28歳の6年目右腕が結果で示す。サンタナを中飛に打ち取り、ピンチを脱出した。
この山場を乗り越えた直後の8回裏には、さらに指揮官は攻勢に出た。 ヤクルトのセットアッパー・清水に対し、一死から木浪が左前打で出塁すると、9番投手の打順で代打・糸原をコール。ベテランが見事に5球目のフォークを捉え、右中間突破のタイムリー二塁打。2―1から9回の反撃は守護神・岩崎が抑えた。
岡田監督は試合後、8回一死一塁について、この場面は、糸原に自己犠牲のバントではなく、あくまで31歳の勝負強さを買っての起用だったことを解説。「最初から(糸原に)バント(のサイン)なんてないから。ゲッツーになっても9回は1番からやから。(糸原は)一生懸命、サインを見とったけど(笑い)」。
〝動きに動いた〟8回の攻防で、確かな勝負勘の鋭さ発揮し、6カード連続のカード初戦勝ち越しをゲットした。












