8月中旬とはいえ「決断」の時は近いか。日本ハムが8日の西武戦(エスコン)に3―6で敗れ3連敗。節目の今季100試合目を勝利で飾れなかったばかりか、借金も再び「18」と膨れ上がり今季ワーストに並んだ。

 この急失速には新庄剛志監督(51)も「何か何気な~く一日もったいないような感じの試合でしたね」とおかんむり。球宴後の後半戦からメンバーを固定して上位進出を狙うはずが、再び連敗地獄に陥りそうなのだから指揮官も頭が痛い。

 チームにとって最後の望みだった逆転CS進出も今や風前のともしび。この状況下ではナインも残りのシーズンを戦うモチベーションを失いかけてしまう。そこでチーム周辺から新庄監督に期待を寄せているのが「来季に向けた動き」だ。

 このまま残りシーズンを固定メンバーで戦うのも来季に向けた一つの手ではある。ただ、シーズン中の実戦で新たな試みを行うことは来季への布石になる。だからこそチーム編成を熟知する球団OBもこう話す。

「まだ残り試合は40試合以上ありますし、他球団はリーグ優勝、CS進出を争っている。そんな状況でウチ(日本ハム)だけ再び勝敗度外視の試合をするのは他チームにも失礼だと思います。でも、シーズン中でしか試せないことがあることもまた事実なので。例えば新庄監督が近々試そうとしている野村の外野守備や、ルーキー・矢沢の二刀流起用などもそう。今試しておけば、必ず来季以降のチームにプラスになりますからね。新庄監督にとっては今後も難しいかじ取りを強いられますが、CS進出が絶望となったら、スパッと切り替えて固定メンバーにとらわれない来季に備えた起用やオプションを試した方がいいと思います」

 酷暑が続く日本で唯一、昼間でも気温が25度前後と涼しい日々が続く北海道。短い夏を有効活用するためにもチーム、指揮官の決断の時は迫っているのかもしれない。