V奪回は指揮官の「マジックワード」次第!? 3位に浮上した原巨人は8日から首位・阪神を本拠地・東京ドームに迎え撃つ。自身初の1試合3発を含む5戦8本塁打の岡本和真内野手(27)に期待がかかるが、7月には23打席連続無安打と苦しんだ。そんな主砲を完全復活させた原監督の〝次の一言〟にチーム内外から注目が集まっている。

 何とか広島に一矢報いてチームは7日に帰京。8ゲーム差で追う阪神との決戦に向けて羽を休めた。原監督は「われわれはビハインドというチームだから、やっぱり勝つというのを求められる」と力を込めた。

 巨人は6日の広島戦(マツダ)で今季最多の18安打で最多得点となる13―0で勝利したが、その立役者は頼れる4番・岡本和だ。

 主砲のバットに火をつけたのが指揮官の一言。1日のヤクルト戦(東京ドーム)で山野に7回4安打無得点と抑えられプロ初勝利を献上し、4タコに終わった岡本和について指揮官は「和真? いた? 今日。…まあいいやそれは」とけむに巻いた。このやりとりは記事で多く取り上げられた。

 翌2日に岡本和は2本塁打を放ち勝利に貢献。お立ち台に立つと「昨日は空気と言われたので、今日はちょっとはおったんかなと思います」と〝反撃〟。その後の取材でも「おもろいコメントのおかげやなと思います」と指揮官の言葉を意識していた。

 この日から〝確変〟に入り6年連続で30号に到達。巨人の右打者初の快挙をアッサリとクリアした。球界OBの1人は「岡本和の性格を知り尽くした原監督だから言える言葉。怒って力を発揮するギリギリのラインの言葉を選択している」と感心しきりだった。

 原監督も「あれは最大なる彼(岡本和)をカバーしている言葉。『いた?』。ああでもないこうでもないと言うよりははるかにいい」とその真意を説明。直接、打撃内容を批判するより、効果的とした。

 これにはチーム内からも「次はどんな言葉で選手を鼓舞するのか?」と期待の声が上がる。実際、指揮官の「マジックワード」は若手にも向けられている。ドラ1・浅野翔吾外野手(18)はデビュー戦となった7月8日のDeNA戦(東京ドーム)の外野守備でいきなり転倒したが、原監督は「たまたまあの時は目をつぶっていて見てなかった」とコメントせず。その後、巨人OBの岡崎郁氏のユーチューブではしっかりと見ていたことを明かしている。浅野が気にしないよう、あえて言葉を濁したという。

 もちろん相手の性格によって言葉のチョイスも変わる。「秋広の守備も結構よくなってきたでしょ。みんなが結構触発して着火した。俺が種火を出すから」と指揮官はニヤリ。外野でのまずい守備を「甘いデミグラスソース」と評したことで背番号55を発奮させている。

 今後も要所要所で繰り出される「魔法の言葉」がチームのカンフル剤となるか、注目だ。