伝説の「闘魂棒」はどこから来た? 昨年10月に死去したアントニオ猪木さんの生誕80周年記念イベント「燃える闘魂・アントニオ猪木展」が、3日から15日に東京・京王百貨店新宿店で開催。猪木ファンが連日詰めかけ大盛況だが、猪木さんがトレーニングで愛用した本物の闘魂棒も展示され、実際に触れることができるのも評判だ。
「闘魂棒」とは2メートルはある長い木製の棒で、1990年代後半、猪木さんは新日本プロレス道場近くの多摩川べりで初代タイガーマスク(佐山聡)、小川直也、藤田和之ら弟子とともに連日振り回して話題となった。では、この闘魂棒、猪木さんはどこで見つけてきたのか。97年に柔道五輪メダリストからプロレスに転向し、猪木さんに師事した小川氏が明かす。
「あれはさ、米国西海岸の公園で、筋骨隆々のおじさんが長い棒を振り回していたんだよね。それを見た会長(猪木さん)は興味津々。自分で近づいていって、声をかけたんだよ。おじさんの説明では、棒を使ったストレッチってことで、体をしならせて身体をよくするということだった。会長は腰が悪かったってこともあって、それから取り入れたのさ」
公園にいた「筋骨隆々のおじさん」とは何者なのか? その現場にいた小川氏は「よくわからん」ときっぱり。「西海岸にはああいう人、いたからなあ…。でも、会長の好奇心は本当にすごいよね。見ず知らずのおじさんから、トレーニング法を教えてもらうんだから」と、師匠の好奇心にひたすら驚いたという。
猪木さんはこの闘魂棒を手に世界中を行脚。各地で振り回し、引退後も「棒ストレッチ」で体のメンテナンスにあてた。「でも、2メートルの棒を運ぶのが大変で。飛行機もそうだけど、車に積むのもひと苦労。それも会長、佐山さん、藤田くん、俺と闘魂棒2本ずつ8本を運んだからなあ」と〝元暴走王〟は苦笑いで師匠との日々を懐かしんだ。













