日本ハムの新庄剛志監督(51)がナインの精神面強化に本腰を入れている。2日のロッテ戦(ZOZOマリン)は8―6で逆転勝ちしたものの、序盤はミスのオンパレード。1―0の2回は二塁を守る加藤豪の落球から逆転を許し、5―2の3回も三塁の清宮の落球などの失策から追いつかれた。最終的には競り勝ったが、4回の守りで加藤豪を〝懲罰交代〟させており「加藤君みたいなミスがあったらポンって代えるし、それで(ポジションを)奪われるかもしれない」と厳しい一面ものぞかせた。

 指揮官が選手に求めているのは〝強い心〟だ。連日の猛暑でもパーカーやジャンパー、ニット帽という厚着姿で試合前練習を見守っているのにも理由があり「『暑い、暑い』って言って涼しくなるなら言っていいけど変わらんし。あと痛いも一緒。言って痛いが治るんやったら言っていいけど治らないんだから。痛かったら(二軍に)落ちますか?って。すぐに落としますよ」と持論を展開する。

 だからこそ期待している選手がいるという。7月30日に支配下復帰した王柏融外野手(29)だ。台湾で2度も打率4割をマークした実績から2019年の来日当初は「大王」と注目を浴びたが、1年目から思うように結果を残せず、昨季は出場15試合で打率6分3厘、0本、0打点。9月末に帰国し、一度は退団が発表されるも育成契約で再出発することになった。

 だが、直近の王柏融の打撃映像を見たという指揮官は「タイミングの取り方と頭の動き(ブレ)がなくなった。しっかり体重が移動しても頭が動かない」と高評価。二軍戦での内容次第で早期に一軍昇格させる考えも示した。異国でどん底を味わった「台湾の英雄」だからこそ、あえて復活の機会を与えたい気持ちもあるという。

「力はもともと持っている。台湾のレベルが分からないけど、4割打つのは大したもんですよ。それに一回(背番号が)3桁になって気持ちがまた高ぶって化けて帰ってくるかもしれない。その辺はもう使ってみないとわからないから。一回地獄に落ちてはいあがってきたらもう落ちたくないっていうね。俺はそういうのを大事にしたいタイプだから」

 逆転CS進出の可能性は残されており、後半戦から固定した打線も機能し始めている。苦汁をなめた助っ人とともに8月攻勢となるか。