黒星先行でもFA評価に支障なし⁉ 日本ハム・加藤貴之投手(31)が6月23日を最後に白星から見放されている。
プロ8年目の今季は2連敗スタートも4月14日の西武戦から4連勝。だが、6月以降は計9試合でクオリティースタート(QS=6回以上を自責3点以内)を8度も記録しながら1勝5敗となかなか勝利に直結しない。8月最初の登板となった1日のロッテ戦(ZOZOマリン)でも7回2失点とQSを達成しながら6勝目を逃した。
加藤貴は今年4月に国内FA権の資格取得条件を満たした。当時は「まだ何も考えていない」と話していたが、四球も少なく安定感抜群の技巧派投手が仮に手を挙げることになれば、複数球団による争奪戦は必至だ。
今季18試合に登板して5勝7敗と黒星先行ながら、ある球団OBは「むしろ他球団の評価は高まっているはずです」と切り出し、こう続けた。
「確かに白星から1か月半ほど遠ざかっていますが、これは味方打線の援護に恵まれなかった面もある。実際、加藤貴の今季QS率は7月末までの17試合で88・2%。つまり、登板試合の9割近くは試合をつくっているわけです。しかも四球は相変わらず少なく今季も17試合でわずかに12個(1死球)。1試合1個出すか出さないかという制球力で防御率2・61ですからね。逆にこの数字で2桁勝てないのが不思議なぐらい。FA権を行使すれば、それこそ全球団が手を挙げてもおかしくない。評価は下がるどころか、むしろうなぎのぼりと言っても過言ではないでしょう」
1日は1―2の9回に万波、マルティネスの2者連続本塁打でチームは逆転勝ち。加藤貴にとっては不運が続くが、本人は打線の援護がない点について「特に感じていないです。自分の仕事をやるだけなので」と淡々としたもの。不満を漏らすどころか「先制点をあげてしまうと、やっぱりこういう試合(になる)というか、リズムをつくれない。でも逆転してくれたので。チームが勝ってホッとしました」と反省を口にした。
結果に関係なく安定した投球を続けられるのが31歳左腕の真骨頂。今オフのFA市場は、やはりこの男が中心になりそうだ。












