高校通算140本塁打を誇る佐々木麟太郎内野手(3年)を擁する花巻東が、26日の岩手県大会決勝で盛岡三を10―0で下し、4年ぶり11度目の甲子園出場を決めた。今大会の佐々木麟は背中の違和感で万全ではなかったが、最後の夏の甲子園に向け「一打席一打席かみしめて戦い抜きたい。岩手から日本一を取る」と宣言した。そんな「みちのくの怪童」には、8月6日開幕の甲子園本番を前にした〝ある決断〟も注目を集めている。
佐々木麟は4打数1安打1打点で2022年のセンバツ以来、2度目の甲子園出場。すでに早実・清宮幸太郎内野手(23=日本ハム)の111本を抜き史上最多となっている高校通算本塁打数の更新、聖地での初アーチが期待されている。
一方で、その佐々木麟を巡っては、ここにきてメジャーの動きが慌ただしくなっている。
というのも、インターナショナル・アマチュアFAの登録期限が今月末に迫っているためだ。
花巻東のOBであるブルージェイズ・菊池雄星投手(32=2009年卒)、エンゼルス・大谷翔平投手(29=12年卒)のメジャーリーガー2人は、いずれも10月のドラフト直前までメジャー挑戦を考え、獲得を希望する日米複数球団との面談を行っていた。
進路を考える猶予は、この時点でまだ3か月あった。
しかし、今回の佐々木麟が置かれた状況は、菊池、大谷の時代とは違う。米国側のルールが変わったためだ。
佐々木麟が両先輩と同じように高校卒業と同時にメジャー挑戦を視野に入れる場合、MLBの現行ルールではドラフトの指名対象外となる国に在住する海外アマチュア選手については「インターナショナル・アマチュアFA」選手として扱われ、その対象選手となるための登録締め切りが7月末となっている。契約を希望するMLB球団はその期間内に当該選手をMLB機構側に登録しなければならない。
その手続き過程ではMLBからNPBへの身分照会を伴うことから、国内に向けてはドラフトの〝指名対象外選手〟としての意思表示となる。
実際、メジャー側は今年の春先から佐々木麟の進路動向を探るために複数球団が足しげく〝花巻詣で〟を繰り返しており、父親である佐々木洋監督の意向を探ってきた。あるメジャー関係者は「(花巻東の)佐々木監督もアメリカ側のルールを把握していて、その可能性を探っていた」と、菊池、大谷の事例からも起こりうる可能性はゼロではないと見ている。
7月31日までは残りわずか。佐々木麟の〝最初の決断〟をメジャーは固唾を飲んで見守っている。












