9回の攻防が運命を分けた。第105回全国高校野球選手権・神奈川大会は26日、横浜スタジアムで決勝が行われ、今春の選抜大会に出場した慶応が6―5で横浜を破り、5年ぶり19回目の夏の甲子園出場を決めた。

 慶応は2点を追う9回に先頭の代打・安達が左前打で出塁。続く丸田の打球は二塁正面に転がり4―6―3と転送されたが、遊撃手の緒方が二塁ベースを踏んでいないとジャッジ(記録は遊撃手の失策)されてオールセーフ。犠打で一死二、三塁と好機を広げ、3番の渡辺千が逆転3ランを左翼席に放り込んで勝負を決めた。

 中継映像では緒方がベースを踏んでいなかったかどうか明確に確認できなかっただけに、二塁塁審の判定には横浜高野球部OBから異論が噴出。高校時代、松坂大輔とバッテリーを組んだタレントの上地雄輔は自身のツイッターで「9回の1つの審判のジャッジから流れが変わって逆転負けしたのは、俺が3年の夏と全く一緒だ… それも野球だ!って、、自分に思える日まで何年も何年もかかったんだよなぁ」と複雑な心境を吐露。さらに「いつも言うけど」と切り出し「合ってる合ってないは別として高校野球にもリプレイ検証を導入してあげて下さい」と提言。「急に子供の人生が変わります。俺みたいにとは言わないけど、本当に1プレイで急に進路や未来や野球の道が途絶える事があります」と訴えた。

 かつてロッテや中日で活躍した同校OB・愛甲猛氏も自身のツイッターで「ショートがベースの角を蹴ってファーストに投げるなんて当たり前のプレーなのそれが見えてないなんて… 高校野球の審判の あの揺るぎない自信は どこから来るんだろ?」と判定に疑問を呈していた。