阪神・西純矢投手(21)が17日の中日戦(甲子園)に先発登板し7回9安打1四球1失点。粘り強い投球で竜打線を最少失点に抑え込み、5月14日のDeNA戦(甲子園)以来となる2か月ぶりの3勝目をマークした。
秋春のキャンプで出色のパフォーマンスを披露した背番号15は、チームからの高い期待を背負い、自身初となる開幕ローテの座を手にした。だが春先にコンディションを落としてしまったこともあり、結果に恵まれぬまま二軍落ちも経験。岡田監督は愛情と期待を込めて若き右腕を「おう、問題児」と呼んだ。西純は当時の自分を「なんとか力ずくで抑えようとして…。力んでばかりでした」と振り返る。
復調のきっかけをつかむ転機となったのが、5月中旬から約1か月間、一時的に配置転換された中継ぎで得た経験だ。
「ブルペンで待機中に、岩崎さんが投げているところを岩貞さんと見ながら、いろいろ解説していただいたんです。直球は全部同じように全力で投げるのではなく、カウント、打者、シチュエーションによっていろいろ投げ分ける必要がある。小手先でかわすのとは違うんですよ。頭では分かっていたんですが改めて確認できました」
虎の問題児は自身の投球の軸である直球を、状況によって投げ分ける〝大人の投球術〟を身につけたと語る。
先発再転向を果たした西純は、3戦合計21イニングをわずか2失点に抑える好調を持続。
「余裕を持って投げられるようになっています。前半戦は僕のせいで落とした試合が何度もある。後半戦は絶対にその分を取り返してチームに貢献します」
4―1で前半戦最後のゲームを白星で飾った岡田虎は、2位・広島と1ゲーム差で勝負の夏場を迎える。近い将来にタテジマのエースを襲名するであろう21歳も自身初となる「アレ」へ向け強い決意を口にする。
〝期待される立場〟から〝やってもらわなければ困る立場〟へ――。チーム内での自身の立ち位置が変わってきたことは西純本人も重々承知している。大人びてきたのは何も、投球術だけではない。












