そらもうオマエ、会心の勝利よ――。阪神は12日のDeNA戦(甲子園)で5―4のサヨナラ勝ちを決め、首位攻防カードを2連勝。6月以降、苦しい戦いが続いていた猛虎だが5月23日以来となる3連勝とし、三浦ベイとのゲーム差を3にまで広げた。

 ゲーム終盤の代打攻勢、継投策がピタリとはまった岡田彰布監督も試合後は上機嫌そのもの。「きょうの勝ちは非常に大きい」と声を弾ませた。

〝岡田殺法〟の真骨頂を遺憾なく発揮したのが4―4の同点で迎えた9回の攻撃だ。2つの四球と敵失で一死満塁のチャンスをつくると、ドラ1ルーキー・森下の犠飛でサヨナラ勝ち。無安打ながら効率よく決勝の1点をスコアボードに刻んだ。相手の自滅に付け込む隙のない攻撃は、19勝5敗と怒とうの勢いで貯金を量産した5月の快進撃を彷彿させる。

 本当の戦いは8、9月に待つ。それでも今後〝アレ〟をかけしのぎを削っていくであろう三浦ベイの切り札右腕・バウアーを打ち崩せた意義もこの上なく大きい。

 試合後の囲み取材で「まだ星勘定をする時期ではないが、あすのカード第3戦が大切になる」と水を向けられた岡田監督は「いつもいつも『大事な試合』言うてたら、しんどうて試合できひんからな。(今後も)普通にやるだけやん。普通にやってゲームが流れていって2点やったら行けるぞみたいな雰囲気を試合の中でつくっていけばええことやから」とらしさあふれる返答。攻守の要・近本不在でも、虎の強さを存分に見せつけた。