貯金10の首位ながらリーグ戦再開後は4勝7敗1分け。近本の負傷離脱など、最近は苦しい戦いが続いている阪神だが、岡田彰布監督(65)はまだ、慌てた様子も見せずに淡々と指揮を執り続けている。あくまでペナントの山場は「球宴明け以降」とにらんでいるためだ。
チーム関係者も「(球宴前)最後の中日戦は、後半戦再開へ向けての助走みたいな意味合いになるだろうね。5月までのベストメンバーで臨むような布陣でいくのが理想と思う」と話すように、球宴前までの9試合はシーズン後半戦への〝最終テスト〟の意味が強くなる模様だ。
なかでも注目を集めるのは、開幕投手を務めながら5月下旬に不調で再調整、満を持して9日に復帰登板に臨むエース・青柳晃洋と、打撃不振により二軍降格し、5日から再昇格となった佐藤輝明だ。
岡田監督も入念にタイミングを見計らっていた。青柳は直近の二軍戦登板は、甲子園でのナイター。復帰戦と同じ舞台設定で準備をさせ、万全を期させた。佐藤輝も一軍復帰した5日の広島戦から、打順は定位置の5番。あくまで開幕時の構想通りの仕事場で〝復調〟を求めた。そして7日からの3カード(ヤクルト、DeNA、中日)はいずれも甲子園で行われる。「仮に何打席かしっくりいかなくても、甲子園なら自分で振り込むなり、それなりの準備と試行錯誤がしやすい」(チーム関係者)という。
投打の主役の復調となれば、悲願のアレ(優勝)もグッと近づくというもの。指揮官が勝負どころとにらむ球宴明けの戦いへ向けても、球宴前の本拠地9試合は重要な意味を持つことになる。












