鬼門で首位陥落――。阪神は25日のDeNA戦(横浜)に3―5で惜敗し、5月13日以来、首位の座を明け渡した。

 リーグ戦再開後、2試合連続で完投負けと低調な打線はこの日、2020年のMLBサイ・ヤング賞投手、バウアーから7回までに3点を奪ったが、交流戦無失点の先発・才木浩人(24)が5回までに4失点。狂い始めた投打の歯車はこの日もかみ合わなかった。

 これで交流戦から5連敗となった岡田彰布監督(65)は、試合後は無言で球場を後にするほど大ショックの今季初の同一カード3連敗。これで敵地・ハマスタでは、昨年の矢野前監督時代から13連敗となった。貯金はまだ11もあるが、試合後はまるで〝お通夜〟のような雰囲気が充満した。

 19勝5敗と破竹の勢いだった5月から一転、6月は6勝12敗と勢いはすっかり消えうせた。

 この日は、そんな笛吹けど踊らなくなったチームを再生すべく、今月1割7分9厘と、絶不調の佐藤輝の登録を抹消した。就任時、年間を通じて「使う」と公言し、レギュラーを確約した和製大砲をスタメンから外すだけにとどまらず「二軍行き」という荒療治を敢行。チームに〝緊張感〟を持たせようとしたものの結果には結びつかず。

 背番号8のみならず、開幕からの進撃を支えた面々が、状態を落としている。この日はこれまで「近本→中野」の順だった1、2番コンビを入れ替えた。前日まで近本(1割7分8厘)、中野(2割5分)と、ともに6月は調子を落としていたためだろう。それだけでなく、序盤戦は3番が定位置だった助っ人・ノイジーも同月は打率1割台前半と低迷。5月時点で2割5分あったチーム打率は6月の19試合で2割3分台まで急降下した遠因となっている。

 この日、初めて1番・近本の打順を動かしたことで、開幕から指揮官の固定起用に応え続けているのは、67試合の現時点で4番・大山のみに。就任時から先発野手は相手投手にかかわらず、固定起用を理想とした岡田野球が、徐々に揺らぎ始めている。