巨人は今季7人目となる外国人選手、アルベルト・バルドナード投手(30=前ナショナルズ3A)の入団会見を2日に行った。今後を見据えて救援陣のテコ入れに踏み切ったわけだが、昨オフにFA補強を〝封印〟した球団にとって助っ人勢の活躍はまさに生命線。リーグ4位をさまよう現場トップの原辰徳監督(64)のフロントへの〝注文〟も増えていたようで…。
2日の阪神戦(東京ドーム)は7投手の継投で2失点で抑えたが、得点はブリンソンと秋広のソロ2発に終わり、延長12回2―2で引き分け。試合後の原監督は「タイガースの投手陣を相変わらずなかなか打てていない。タイガース、カープ。もう少し一人ひとりが対応していかないといけないですね」と苦言を呈した。
4カード連続で勝ち越しがなく、足踏みが続くチームに加わった新顔がバルドナードだ。2021年にメジャーデビューし、3月のWBCにはパナマ代表としても出場。196センチ、122キロの巨漢左腕は「ラーメンとすしがとても大好き」とはにかみつつ「1日でも早く一軍で投げられるように準備をして、優勝するために全力を尽くしたい」と意気込んだ。
ただ、当たりもあればハズれもあるのが助っ人補強。どんなにメジャーの実績があっても日本の野球や生活環境になじめなかったり、プライドが高すぎたり…。はたまた無名でも思わぬ掘り出し物だったり、ふたを開けてみなければ分からない側面も多い。昨オフは唯一残留したウォーカーの他に5選手が加わったが、原監督にはある種の物足りなさも感じていたようで以前にこう話していた。
「外国人は人間がいいのにこしたことはないけど、勝てる人がいい。ウチの外国人はみんないいやつ。もうちょっと〝クセ〟があってもいいな」
現場のリクエストによってフロントの方針もさまざまに変化してきた。18年までの助っ人は怠慢プレーや首脳陣に反抗的な態度をとったり、シーズン途中で亡命など素行面での欠陥も少なくなかった。それらの反省も踏まえ、新助っ人の調査には性格面でも慎重を期してきた。すると、今度はマジメでもナイーブ過ぎる問題が表面化。21年は新型コロナ禍の水際対策で、家族が来日できなかったスモークが精神的に不安定となって途中帰国&退団…。フロント陣の間では「ハングリー精神」が一大スローガンに加わった。
そうした成果もあって、昨オフに加入した5人は他の同僚たちの練習を観察するなど研究熱心。そこへ、指揮官が新たに助っ人に求めた〝条件〟は「結果」だ。大塚球団副代表は「日本のレベルが高くなってきて、なかなか成功する例が少なくなってきている。ただ、彼の場合はどうしても日本で成功したい『ハングリー精神』がある」と断言したが…。バルドナードがマジメで強靭なメンタルを持ち、結果も残せる助っ人ならばV奪回にも近づきそうだが、果たして――。












