いったい、なぜこんなことに――。新日本プロレスは30日、辻陽太(29)、海野翔太(26)、成田蓮(25)の3選手を「令和闘魂三銃士」と命名すると発表した。新日本伝統の「三銃士」継承は期待の表れだが、取材に応じた辻は今回の発表に猛抗議。海野、成田と同列に扱われることに不満を爆発させるとともに、命名初日にして〝脱退〟を宣言した。
闘魂三銃士は1988年に武藤敬司、蝶野正洋、橋本真也によって結成され、一時代を築いたユニットの呼称。2004年には棚橋弘至、中邑真輔(現WWE)、柴田勝頼も「新闘魂三銃士」と呼ばれた。これらの歴史を踏まえ、新日本は「令和になってから活躍がめざましい」3選手を「令和闘魂三銃士」と命名することを決定した。
めざましい活躍はむしろ、これから期待される部分なのでは…?などといろいろツッコミどころの多い今回の発表に関しては、ファンからも懐疑的な声が上がっている。しかし、誰よりも当惑していたのは当の選手本人だ。
辻は「正直言うと全然納得できないし、ピンとこないですよね。いつまで過去にしがみついてるんだって話で、彼ら(闘魂三銃士)に対してもリスペクトがない。皆さん全員新日本を退団されてるのに、いまだに三銃士にこだわるのはどうなのかなって。そもそも会社からわざわざ命名するものなんですかね」と断罪する。
新闘魂三銃士が失敗に終わった過去にも触れ「なんでわざわざ蒸し返すのかなと。フロントがエゴを強制しているようにしか思えないです」と斬り捨てた。
しかも、凱旋帰国初戦の6月大阪城大会でIWGP世界ヘビー級王者SANADAに肉薄した辻はかねて、海野、成田と同列にされることを嫌悪している。「大張(高己)社長も木谷(高明)オーナーも俺の試合、見てないのかなって。最近の注目度とか見ても、圧倒的に俺の方が新日本に貢献しているし。彼らと一緒にされたら伝わらなくなるし、邪魔しないでほしいですよね。余計なレッテル貼らないでくれって」と改めて不快感をあらわにした。
ついには「浸透もしないんじゃないですか? ただ、1人だけ世代交代に参戦したがってて、今回の発表にショックを受けていた〝支配者もどき〟を知っているので。僕の席譲りますよ。どうぞ」と、命名初日に三銃士脱退を提案。年齢非公表のクセにやたら新世代ぶるグレート―O―カーンを代役に指名した。
「G1クライマックス」(15日、札幌で開幕)では3人がそろってAブロックにエントリーされており、注目を集めている。唐突な命名劇の混乱も加わり、新世代抗争はますます風雲急を告げてきた。












