若きエースが〝ピッチング・ハイ〟に入ったか。巨人の戸郷翔征投手(23)が待望の登板に闘志を燃やしている。27日のヤクルト戦(秋田)で14日の西武戦(東京ドーム)以来、中12日で登板予定だったものの、雨天中止により30日の阪神戦(東京ドーム)にスライドすることが決定。中15日という異例のロングスパンでの登板となるが、その心境はいかに――。

「地方の男」の登板はかなわなかった。今季4度目となる地方球場での先発登板が予定されていた戸郷だったが、あいにくの天気により試合直前に中止が決定。地方開催では2勝1敗と好相性を見せていた上、多くの秋田ファンに雄姿を見せることはかなわなかったことで「観客の方たちに見て帰ってほしかったんで残念ですけどね。またこういう機会で次は投げられるように、天気をずらせたらなと思います(笑い)」とジョークを交えながら悔しさをにじませた。

 思わぬ中止により、またしても登板はお預け。原監督による「1回、登録を外して少し心をリラックスさせてあげようと。彼もいっぱいいっぱいだから」との配慮のもと、放牧期間を与えられてこの日に臨んだが、結局はさらに間隔が空く形に…。阿波野コーチも「十分間隔は設けてきて仕上がっているところですから。次のカードで使っていかないと。試合間隔が空きすぎるのは先発投手としてよくない」と不運に見舞われた戸郷を心配した。

秋田でのヤクルト戦は降雨により試合直前に中止が決まった
秋田でのヤクルト戦は降雨により試合直前に中止が決まった

 当の戸郷本人はというと…。「もう今、ウズウズしてますもん(笑い)。早く投げたくて仕方ないですよ」と居ても立ってもいられない様子。当然、コンディション管理という側面も理由にある一方で「今は本当に野球が楽しくて仕方ないんですよね! どこでどの試合に投げても楽しいですし、今は苦しいとか感じることもなくて…。試合に負けるから悔しいとか、それは自分でやってないからだなって思うし。もっといろいろな方法を見つけないとなって思ってやっているので、メンタルが落ちたりとかもしないんです」と、純粋な野球愛が原動力となっていることも明かした。

〝ピッチング・ハイ〟とも言える状態になっている若き右腕。待ち望んだ登板には「待った」がかけられた状態となったが、気持ちはより一層高まっている。