殻を破れるのはいつか――。巨人は6日のオリックス戦(京セラ)に1―2で惜敗し、借金2となった。先発した5年目・高橋優貴(26)は3回途中2失点でKO。2年前にチームトップの11勝をマークしたが、その後は鳴かず飛ばず…。今季は育成からはい上がったものの、先発としての立場は崖っぷちで、技術面以外でも〝お人よしぶり〟が指摘されている。
序盤の失点が最後まで重くのしかかった。相手先発は日本を代表するエース・山本。大量得点を望みにくい状況で、高橋は3回に2安打と四球で一死満塁のピンチを招き、森に中越え先制2点適時二塁打を浴びて即降板。結果的にこの2点が命取りとなった。
立ち上がりに課題を抱え、この日も4安打2四球1死球。試合後の原辰徳監督(64)は「まだできると思いますが…」と語るにとどめ、当の高橋は「ボールも操れていませんし、打たれて当然なのかなと思います。本当にイチから作り直し」とうなだれた。
昨年9月に左ヒジの手術を受け、今季は育成選手としてスタートした。ファームで結果を残し、4月に支配下復帰を果たしたが、今季先発した3度の登板ではすべて3回もたずに降板。以前に指揮官は「闘争心というか自信。おっかなびっくり放っている」とマウンドでの立ち振る舞いに苦言を呈したこともあったが、チームスタッフからは「優貴のいいところでもあり、悪いところは優しすぎるところ」と性格面を指摘する声もあった。
同期たちとの〝奇妙な関係〟もその一つかもしれない。高橋は2018年に八戸学院大からドラフト1位で入団。同時に入団した他の9人は全員高卒で、戸郷らとは〝タメ口〟で接している。体育会の日本球界にあっては異例だが、高橋自身は「不思議に見えますよね」と笑みを浮かべ「まったく気にしたことがない」という。
そうなった理由は「(同期に)同級生が誰もいなかった。野球のことはもちろんライバルで、負けちゃいけないと思うんですけど、それ以外は敬語じゃないとダメとか思ったことがないです。僕も先輩方にかわいがってもらいましたし、後輩には距離感が近い存在でありたい」と話していた。
後輩たちから「優貴」と呼び捨てにされても「お疲れ」と言われてもニコニコする高橋。本人が気にしていないのだから問題はないが、勝負の鬼になりきれない遠因となっているのかもしれない。












