「ゆとりローテ」は果たして功を奏すか――。いよいよ23日の広島戦(マツダ)から原巨人のV奪回へ向けた戦いが再開。交流戦を11勝7敗で終え貯金3の3位、5・5ゲーム差で首位・阪神を追うことになる。ここに来てチームは逆転Vに向け超ポジティブ。チーム内からは「まだ馬なり。ムチを入れるのはまだまだ先」と今後のプラス要素を指摘する声が上がった。
リーグ戦再開に向け22日にチームは広島入りした。交流戦初Vを飾ったDeNAに得失点率(QTB)差で敗れたものの同じ貯金4を稼いだ。4番・岡本和が交流戦2冠でMVPに輝くなど打線が好調だったのはもちろん、交流戦3勝0敗でセ最多の8勝(1敗)をマークした戸郷の存在は大きい。
その戸郷は交流戦中はカード2戦目となる水曜ローテを任された。チームに勢いをつける意味でもエースはカード頭の火曜か金曜に投げるのが定石。戸郷本人も水曜ローテとなった直後には、「いずれまた火曜に戻ると思います」と覚悟していた。
それでも首脳陣は交流戦中、2度のブルペンデーを行いながらも戸郷の中6日登板を最後まで守り抜いた。コーチの1人は「今はまだ馬なりの状態。交流戦中に戸郷を一度、中5日で投げさせて火曜ローテに戻すプランもあった。だけどムチを入れるのはまだ先ということになった」と明かす。
それだけではない。右腕は14日の西武戦(東京ドーム)から中8日で23日の初戦に回ることも可能だったが、中12日で27日のヤクルト戦(秋田)へと回った。
原監督は「実は戸郷に関しては本来ならば中8日ぐらいだった。ただ自分が一回、登録を外して少し心をリラックスさせてあげようということをピッチングコーチには提案した。彼もいっぱいいっぱいだった。それは良かったんじゃない」と、指揮官自ら若きエースにブレーキをかけたことを明かした。
戸郷と言えば中4日登板も平然とこなすチーム1のタフネスぶりで知られている。それがWBCの疲労も考慮し、今季は日程の都合により5月2日のヤクルト戦(東京ドーム)で中5日登板が一度あったきりだった。
登板間隔に余裕があることで143球での完投勝利もマーク。戸郷本人が「そんなに調子は良くない」と認める中で勝率8割8分9厘と高い数字を維持している。
4勝(3敗)ながら11戦で防御率2・53と安定している助っ人左腕・グリフィンも一度抹消し、中10日で28日のヤクルト戦(盛岡)に登板予定。他の先発陣にも登板間隔に余裕を持たせている。
すべては勝負どころの8月、9月を見越してのもの。いつ先発陣を「中4日」「中5日」にする〝ムチ入れ〟で一気にパワーを開放するかは、指揮官の決断にかかってきそうだ。











