つかみはOKだ。日本ハムからトレードで移籍した中日・宇佐見真吾捕手(30)が早くも新天地でムードメーカーぶりを発揮している。

 24日のヤクルト戦(バンテリン)で出場選手登録されると、早速、その日の試合前の円陣で声出し担当に指名された。球団公式ユーチューブにその様子が投稿され、宇佐見は「こんちはー!」と第一声を上げた。しかし、ナインの返事が小さいとみるや、すかさず「こんちはー!」と大声で2回繰り返して〝やり直し〟を求めると、今度はナインも元気な声で後に続いた。

 宇佐見は「昼なんで『こんちは』でいきました」と説明した上で「昨日(23日の同戦で0―4と)完封負けですけど、しっかり切り替えて守備から流れをつくっていきましょう」と訴え、最後も4度目となる「こんちはー!」で締めてチームを必死で鼓舞した。

 この声出しでナインの士気が上がったのか、24日は中日が3―1で勝利。続けて25日も宇佐見が声出しを担当すると5―1で連勝を飾り、今季初めてヤクルト戦にカード勝ち越しを決めた。これでチームは9日以来、16日ぶりに最下位脱出に成功し、単独5位に浮上した。

 宇佐見自身も25日は出場2試合目で移籍後初安打をマーク。4点リードの8回二死二塁で代打で登場すると、中前打を放ち「ヒットが出たことはうれしかったですし、みんながチャンスで回してくれたので感謝してます」と喜んだ。

 さらに球団のユーチューブでは宇佐見の「こんちはー!」のルーツを解明。巨人・坂本勇人が4月18日に通算2000試合出場を達成し、同28日に行われた表彰式で坂本に花束を贈呈するキッズが試合前にGベンチを訪れた際、中田翔が「こんちはー!」と呼びかけた。このせりふ回しが日本ハムナインの間ではやり、それを宇佐見が中日の円陣で披露したというわけだ。

 チームのムードを上げた格好の宇佐見は「ファイターズにいる時に若い子もそうだし、上げていくのがうまい選手もいたので、それをマネしているだけ。僕自身は面白くもないし、上げるのがうまいわけでもない」と謙遜しているが、中日内ではプレーはもちろん、今後もムードメーカーとしての役割も期待されている。