球界最年長が今季も存在感を示している。ヤクルトのローテーションに必要不可欠な左腕・石川雅規投手(43)だ。

 今年の交流戦でも10日の西武戦で5回2/3を投げ、3安打無失点の好投。交流戦最多の28勝目をマークし、NPB現役投手最多の185勝目を挙げた。

 ベテランはこの記録に謙遜しながらも「1試合1試合、一生懸命投げた結果」と笑顔を見せた。そんな球界を代表する左腕がお手本となるのは、グラウンド上のことだけではない。

「せっかく外国人と話す環境にあるし、英語を話せるようになりたい」と語っていた石川は、春季キャンプあたりから、チーム内で〝英会話サークル〟を発足。現在のメンバーは小川と高梨の3人だという。先生を務めるのは球団通訳で「石川さんは僕と話す時は英語だけって決めたりもしてました」と楽しそうに明かした。

 石川本人は英語を勉強する理由を「ただ話したいだけ」と話すが、チーム関係者によると「もともと石川さんは合流したての若手とか、入ってきたばかりの選手に気さくに声をかけて和ませるタイプ」だという。そんな石川だからこそ、海を渡って日本まで来た外国人選手たちとコミュニケーションを取り、彼らがチームに溶け込むきっかけとなれるよう努力しているのだろう。

 きびしい球界で長く活躍しているだけでなく、人格者としても後輩たちから尊敬のまなざしを受ける石川。技術だけでなくそんなあたたかさもチームに受け継いでいく。