〝雑音〟をシャットアウトできるか。女子ゴルフの渋野日向子(24=サントリー)が、国内ツアー「宮里藍 サントリーレディス」(8日開幕、兵庫・六甲国際GC)に出場する。痛めている左手はまだ回復途上とはいえ、最低でも予選突破は果たしておきたいところ。ホステスプロという立場だけでなく、〝アンチ〟に絡む別の事情もあるからだ。

 開幕前日の7日はプロアマ戦などで最終調整。2020年からサントリーと所属契約を結んでいる渋野は、ホステスプロとして今大会に出場するのは初めてとあって「米ツアーなどでタイミングが合わず、出ることができずだったけど、すごく温かく送ってくださっていた。今回のタイミングで出られるのは、すごくうれしい」と喜んだ。

 その恩返しは結果で応えることが何よりだが、気になるのは左手の状態。予選落ちした「ブリヂストンレディス」では、左手親指付近にテーピングを巻いてプレーした日もあった。それから中3週が経過した状況について「治療に行っていろいろやってもらって改善しつつはあるけど、ケガって一瞬で治るものではない。そこは長い目で見てって感じ」と説明。患部は腱鞘炎のような症状だという。

 徐々に回復してきたことで「先週くらいから(フルスイングで)振れるようになった」と進歩を実感している様子。スイング改造途上の影響でフェードボールが出ていたが「ちょっとドローボールが出るようになった。振りきれるようになった感じはある」と前向きな要素を挙げた。その一方で「ショットの精度は全然」と調整不足を感じさせた。

 今回は優勝争いというより、4日間の完走が現実的な目標だろうが、結果はフタを開けてみないとわからない。それだけに、あるツアー関係者は「渋野選手は、米ツアーが主戦場なわけだし、この前のブリヂストンレディスに続いて、今回も予選を通らなかったら『何のために日本でプレーしたのか』って言われても仕方ない」と指摘した。

 実際、決勝ラウンドに進めなかった「ブリヂストン」では、ネット上に「ケガをしているのであれば、無理して出る必要はない」「気分転換のために日本に戻ってきたのか」などの意見があったのも事実。今回も2日間で姿を消せば、再びネガティブな声が増大しかねない。

 渋野本人は「まずは4日間戦えるように頑張りたい」と確実に予選突破を目指していく構え。一定の結果を残すことで〝雑音〟の発生を抑えることができるか。