ノアの「金剛」率いる拳王(38)が、全日本プロレスの〝地獄に落ちた暴走男〟こと諏訪魔(46)が引退危機にあると勝手に断定し、救いの手を差し伸べた。征矢学と保持する世界タッグ王座の防衛戦では2度にわたり諏訪魔を返り討ちにしたが、戦いを通じて愛着心が芽生えてしまったという。〝戦友〟の引退を阻止するため、提示した救済策とは――。
3月に世界タッグ王座を奪取した拳王は、5月21日のノア神戸大会で諏訪魔&KONOを撃破。29日には全日本の後楽園大会に乗り込み、諏訪魔&斉藤レイを下してV2に成功した。
すっかり世界タッグ王者として定着したことについて「オールドファンに本当に喜ばれるんだよ。その世代には会社の社長とかも多くてさ。東スポで裏一面を飾るような社長も喜ぶと思う。そうやってみんなが喜んでいる姿を見てたら、俺も愛着が出てきた」と告白。それを踏まえ、改めて「今後? ベルトの管轄をノアに持って来たいっていうのが一番の目標だ」と語気を強めた。
その思いはV2戦でさらに強くなったという。拳王は「各団体から選手が出ていて〝ミニALL TOGETHER〟状態なのに、お客さんの入りは寂しいもんだった(主催者発表834人)。だから全日本プロレスは潰れるだろ」と断言。その上で「だからベルトをノアの管轄にしたいんだ。世界タッグを全日本プロレスと共倒れさせるわけにいかないからな。愛着があるからこその使命感だ」と声を荒らげた。
さらに「愛着といえば諏訪魔だろ。2度ベルトをかけて戦うことで分かったんだけど、アイツって本当はかわいいんだよ。キュートなんだ」と妙なことを言い始める。これまで散々ののしり合い、シバキ合っておきながら、どういうつもりなのか。
拳王は「不器用なのに一生懸命オラついてるところがかわいい。同一人物じゃないらしいけど、あれでよく専務までしてるよな。サラリーマンでも、要領が悪いのに一生懸命やるヤツっているだろ? アイツはまさにそれだ」と説明。ただの悪口にしか聞こえないのは気のせいだろう。
しかも敗れた諏訪魔は試合後、極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ」から追放された挙げ句、拳王も被害に遭ったことがあるマーダーバッグなる黒い袋に詰められた。
これについては「あんな袋に入るくらいなら、俺特製の金剛版マーダーバッグに入った方がよかっただろ。このままじゃ引退するしかないだろうな」と悲観しているはずなのに満面の笑みだ。
しかも、両手を広げて「なんなら俺の右腕かオモチャとしてノアに来てもいいぞ。かわいいから。俺のカバン持ちとして再スタートしてもいいんじゃないか?」と笑顔で呼びかけた。
31日の新宿大会では金剛を離脱した中嶋勝彦とシングルで対戦。45分時間切れドローに終わると、潮崎豪からの対戦要求を受諾した拳王。四方八方に敵をつくりながらも勢いを増す一方だ。












