ノアの「金剛」を率いる拳王(38)が、保持する世界タッグ王座の〝ある計画〟を温めている。征矢学との王者コンビで、V1戦(21日、神戸サンボーホール)では極悪軍団「ブードゥー・マーダーズ(VM)」の諏訪魔&KONOと激突。勝利を確信する拳王は、諏訪魔の別人格を利用しようともくろむ。

 3月の王座奪取時に宣言した通り、拳王は全日本プロレスのベルトである世界タッグ王座の防衛戦をノアマットで実現させる。ただし、対戦相手の諏訪魔については「(別人格とされる)諏訪間幸平専務は偉大な人間だが、諏訪魔となると途端に宝の持ち腐れしているレスラーになるんだよ」と斬り捨てた。

 7日の全日本大田区大会では前哨戦の6人タッグ戦で激しくやり合った。しかし、試合に敗れ、VM総帥のTARUからパウダー攻撃を食らった末に諏訪魔の岩石落としで失神。「マーダーバッグ」と呼ばれる黒い袋に詰められる失態を見せた。

 すると翌日、拳王は河川敷で黒いごみ袋をかぶりながら「全然恥ずかしくないんだよ! 何ならこの格好、気に入ってるくらいだよ」と鬼の形相でほえる動画をユーチューブで公開。ファンや関係者を驚がくさせた。

諏訪魔(上)からマーダーバッグの中に葬られた拳王
諏訪魔(上)からマーダーバッグの中に葬られた拳王

 その経緯も踏まえ、諏訪魔に「素材は日本のプロレス界のトップクラスなのに、何十年たってもあのくらいの位置にいる。そもそも袋に他人を入れて満足してるような小さい人間なんだ、アイツは」と悪態をつく。

 その上で「正直、女子にはちょっかいを出さない方がいいと思うぞ。そこに行っちゃうと、引き返すことができなくなるからな」と、ウナギ・サヤカと抗争も繰り広げる極悪暴走男に余計なアドバイスまで送った。

 勝利を確信する拳王の舌鋒は鋭さを増すばかりだ。V1戦に向け「俺たちにとって諏訪魔はいいおもちゃにすぎないから。遊んで楽しんでぶっ壊すつもりだ」と断言。さらに王者としての目標を問われると、世界タッグ王座の管轄をPWF本部からノアに移すことだとぶち上げる。

 そのキーパーソンになるのが諏訪魔だという。「今回、ただ勝つだけじゃなくて、諏訪魔を俺たちの軍門に下らせる。そして、諏訪間幸平に専務としてPWFからノアに管理を移す手伝いをさせるんだ。アイツ、重役だからそれくらいの役には立つだろ」と無茶苦茶な理論を展開した。

 袋詰めにされた屈辱が、怒りをここまで増幅させたということなのか。神戸決戦がきな臭くなってきた。