ノアの拳王(38)が新日本プロレス、全日本プロレスとの合同興行「ALL TOGETHER(AT) AGAIN 元気があれば何でもできる!」(6月9日、東京・両国国技館)へ怪気炎を上げた。新日本のオカダ・カズチカ、全日本の青柳優馬と豪華トリオを結成する拳王は、大会趣旨である「混沌からのリスタート」に賛同し、主役取りを宣言。一方で対戦相手の新日本・棚橋弘至、全日本・宮原健斗、ノア・清宮海斗には不満をあらわにし、3人まとめて一刀両断した。

 2012年2月の仙台大会以来、実に11年4か月ぶりに開催されるAT第3回大会の第1弾カードは、9日に発表された。目玉は各団体のトップ選手が一堂に会する6人タッグマッチだ。拳王はオカダ、青柳との異色トリオで大会開催記者会見に出席した棚橋、宮原、清宮組と激突する。

 今大会は20年からのコロナ禍による混沌から立ち上がるべく、3団体が力を合わせることで合意し開催に至った。拳王は「何しろプロレス界で一番先にコロナと向き合ったのは俺だからな。スーツでリングに上がって謝罪までしたんだぞ。そんな俺こそがコロナからの復興の象徴。この大会のすべてを持っていくつもりだよ」と21年4月に陽性判定を受けた当時を振り返りつつ決意表明。「パートナーのオカダは確かに日本プロレス界のトップを走ってる選手だと思う。それでも大会の趣旨を考えたら、やはり俺が一番目立たないといけないな」と腕をぶした。

 しかし、その一方で対戦相手には「不足あり」だ。「ATと言えば3王者トリオだろ。SANADA、永田(裕志)、ジェイク・リー組じゃなくていいのか? 個人的にはそっちの方がやりたかった。ざっと名前だけ並べたら、誰がどこの団体のチャンピオンかワケわかんなくなりそうだけどな」。第1回大会(11年8月)で注目を集めた3団体の王者トリオが実現しなかったことに不満を抱いているという。

 各団体を象徴する存在である棚橋、宮原、清宮を「エーストリオ」と称する向きもあるが、拳王の評価は手厳しい。「棚橋は11年前のメインイベンターだろ? まだそこにいることがおかしいだろって。宮原も3冠ベルトが他団体に流出してるのに、なにエース面してノコノコ出てきてるんだ。それから清宮だ。(2月の)武藤敬司引退興行(東京ドーム)でオカダにボコボコにやられたアイツが、ノアの代表として会見に出て行ってたこと自体、俺は納得してねえからな」と切り捨てた。

 6月24日に地元・徳島でデビュー15周年大会を控える拳王は「問題はプロレス界が一つにならなきゃいけない6月9日に、スターダムが徳島大会をやることだ。徳島県民には『6月24日に生でプロレスを見る最高の機会があるから、6月9日はATのPPVを買って見ろ』と声を大にして言いたい」と、まったく無関係の女子団体まで巻き添えにする始末…。何とも厄介な男が、ATの中心に組み込まれてしまった。