中日が28日のDeNA戦(バンテリン)に1―3で敗れ、連勝は3でストップ。最下位脱出に失敗した。

 ドームがため息に包まれたのは4回だった。二死から石川昂が放った打球は右翼フェンス最上部にはね返されて二塁打。続くビシエドが遊ゴロに倒れて先制点ならずだったが、バンテリンドーム以外の球場なら間違いなく本塁打となっていただけに石川昂にとっても中日ファンにとっても悔しい一打となった。

 チーム本塁打数が12球団最低の18本と長打力不足に悩む中日にとってバンテリンドームの広いグラウンドと4・8メートルの高い外野フェンスは大きな障壁となっている。この状況に中日戦の中継を行っている地元の放送関係者の間から出ているのが「ホームランテラスを導入してくれることを切実に願ってますよ」という声だ。

 テレビ局関係者の一人は「(エンゼルスの)大谷選手のように、中日でも石川昂選手や細川選手がホームランを打つシーンをたくさん見られれば視聴者の方の反響も大きいのですが、この球場だとどうしても投手戦が多い。(ナイター中継の)午後7時から9時の間で点が入らない展開が一番困るんです」とポツリ。別の放送局関係者も「イニング間に流す試合のハイライトもホームランシーンがあると視聴率的にもいいんです。やっぱりホームランは野球の華ですからね」と中日ナインの一発を熱望している。

 ホームランテラス待望論はここ数年、何度も名古屋で湧き起こってきたが、なかなか実現には至っていない。「ホームランテラスを作るのがダメならフェンスを半分に削ってほしい。4・8メートルを半分の2・4メートルにしてくれればフェンス際のプレーも面白くなりますし、本塁打も出やすくなると思います」(前出の放送局関係者)。ドラゴンズの一発不足が解消されない限り、ホームランテラス待望論は今後も再燃することになりそうだ。