中日のダヤン・ビシエド内野手(34)がついに意地を見せた。25日の広島戦(マツダ)に「5番・一塁」で先発出場すると、4点リードの7回一死一、二塁で3番手・中崎から特大の左越え1号3ラン。今季69打席目にして待望の一発を放ち、チームを8―2の快勝劇に導いた。

 ビシエドは「とにかく今季第1号を打てたことが心からうれしい」と喜ぶと「チャンスでなかなか打てなくて悔しい思いをしていた。少しずつ良くなっている。1日1日が勝負」と続けた。

 今季は打撃不振で二軍落ちを2度も経験するなど苦汁の日々を送ってきた。出場18試合目でのアーチは来日8年目にして最も遅い。開幕からずっと打点ゼロが続き、前日24日の同戦で今季63打席目にして遊ゴロの間にようやく初打点を挙げたばかりだった。

 加えて試合前まで打率2割3分8厘ながら、今季は得点圏打率ゼロと勝負強さをまったく発揮できずじまい。走者がいない場面では34打数13安打で打率3割8分2厘を誇るが、走者を背負うと29打数2安打で0割6分9厘と1割にも届いていなかった。

 そのためチーム内外ではビシエドを打線の上位に置くプランまで浮上。チーム関係者は「走者を置いた場面でこれだけ打てていないのは大問題。自分が何とかしないとと精神的に追い込み過ぎてしまうのかもしれないが、原因は正直分からない。でもビシエドを生かすためには走者がいない楽な打席で立たせる方がいい。5番や6番とかよりも上位の打順に据えた方が効果的だよ」と明かしていた。中日OBからも「ビシエドはいっそ1番とかに置いてもいいのでは。その方が出塁する可能性が高いんだから」という意見も出ていた。

 そんな中で飛び出した待望の今季1号。これをキッカケに得点圏でガンガン打ちまくりたいところだ。