手がつけられない無双ぶりだ。竜の守護神、ライデル・マルティネス(26)の強心臓がチーム内外で話題となっている。
 
 26日のDeNA戦(バンテリン)で1―0の9回から登板すると、ハマ打線の破壊力抜群のクリーンアップをあっさりと三者凡退で片づけてリーグ単独トップに浮上する12セーブ目を挙げた。

 先頭・宮崎をスプリットで空振り三振に仕留め、続く牧は直球で投ゴロ。最後はソトをスプリットで空振り三振を奪ったが、2球目に自己最速タイの161キロをマークするなど、圧巻の投球を披露した。「しっかり準備してマウンドに立ち、チームがリードしたままマウンドを降りることが役目なので、それができて良かった」と涼しい顔で話した。

 最下位にチームが低迷する中でマルティネスはここまで16試合に登板し、驚異の防御率0・00を誇る。中日OBは「ライデルの精神力の強さはバケモノだよ。リードした9回にマウンドへ上がって、当たり前のようにきっちり3つアウトを取って帰ってくる。歴代のクローザーを見ても今年の絶対的な安定感はあの(NPB歴代最多の通算407セーブを誇る)岩瀬を上回るものさえ感じる」と舌を巻く。

 第5回WBCでともにキューバ代表として出場したロドリゲスが亡命したとされる中でさえ、マルティネスは平常心を失わない。チーム関係者は「WBCに出場後、シーズンに入って調子の上がらない選手が続出する中でライデルのパフォーマンスは落ちないどころか年々進化している。ロドリゲスの亡命騒動もあって『いないからさびしい』と言っていたけど、マウンドではそんな様子はみじんも感じさせない。本当に頼もしい限り」と目を細めている。

 歴代最強クローザーの呼び声も出ているマルティネスがどこまで進化を遂げるのか楽しみだ。