米メディアは当然のように「トラウト超え」を果たしていると結論付けているようだ。エンゼルス・大谷翔平投手(28)が18日(日本時間19日)の敵地オリオールズ戦に「3番・DH」で先発出場し初回に先制の今季10号ソロ、8回には決勝の適時内野安打を放つなど5打数2安打2打点の活躍を見せ、チームの連敗を2でストップさせた。

 この試合では3回にマイク・トラウト外野手(31)にも10号2ランが飛び出し、今季3度目、通算25度目となる「トラウタニ」のアベック弾が成立。米メディア「クラッチポイント」は同日、そんなスーパースター2人を徹底比較し「ショウヘイ・オオタニはマイク・トラウトを超え、MLBの人気者になったか?」とのタイトルで独自の分析記事を配信している。

 記事では「MLBには一世一代のスーパースターが存在する。全てをこなす5ツールプレーヤーだ」と前置きした上で「バットを振る時もプレーをする時も、スイングのたびに息を飲むような選手。明日仕事があるにもかかわらず〝彼〟が自分のチームと対戦するからと、例え火曜日の夜のランダムなゲームであっても足を運んでくれるような選手だ。その〝彼〟は現在、ロサンゼルス・エンゼルスに所属している。以前はマイク・トラウトだったが、今はショウヘイ・オオタニだ」と言い切っている。

 同メディアは大谷がMVP3度受賞のトラウトを超えるスーパースターになった決定的な理由として、第5回WBC決勝の日本対米国戦で実現した両者の〝夢対決〟にあると指摘。侍ジャパンのクローザーとしてマウンドに立った大谷が1点リードの9回二死、エンゼルスのチームメートで米国代表の主将トラウトを打席に迎え、魔球「スイーパー」で空振り三振に仕留め、胴上げ投手となった場面をあらためて振り返っている。

「同じエンゼルスに所属しているからこそ、普段は決して見ることのできない2人のトッププレーヤーが対戦する姿は、野球ファンにとってたまらない瞬間だった。9回裏、1点差、フルカウントという子供のころに夢見たようなシチュエーションで手に汗握る瞬間だった。しかも日本はアメリカに3―2と迫られていた」と振り返る。

 その上で「オオタニはマイク・トラウトを6球で一度も触れさせず米国に勝利し、WBC優勝を決めた。101・6マイル(約163・5キロ)という驚異的なスピードを誇る速球であろうと、エクソシストのような邪悪なスライダーであろうとトラウトは決して〝答え〟を出すことができなかった」と解説。

 そして「野球ファンはずっと前からこうなることを知っていた。つまり、ショウヘイ・オオタニがエンゼルスのチームメイトを抜いてMLBの顔、最高の総合プレーヤーになった瞬間だ」と論じている。

 その一方で同記事は最後にトラウトに関し「生え抜きでありながらエンゼルスをポストシーズンに進出させるという、多くの人が思っていることを実現させていない」との〝弱点〟についても言及。

「彼は(アルバート・)プホルスだけでなく、オオタニとのコンビでもそれを実現できないかもしれないと危惧されている。史上最高の選手と言われながら、キャリアで一度もプレーオフに出られないとなると断絶が生じる。不公平な話だが、トラウトが忘れられつつあるのは、彼が(2030年までエンゼルスと締結したメガディールによって)再びいなくなるまでの期間がわからないからなのかもしれない」とトラウトに対し、皮肉めいた厳しい言葉で締めくくっている。