米メディアも「SHO TIME」のとりこになったようだ。エンゼルス・大谷翔平投手(28)が5日の敵地マリナーズ戦(Tーモバイル・パーク)に投打同時出場。今季2度目の先発マウンドでは6回を111球、3安打6四死球1失点で今季初勝利を飾った。打っても2点リードの7回に左翼への適時打を放つなど2打数1安打1打点をマークし、チームの勝利に大きく貢献した。

 この試合では「メジャー史上初」となる投打でのピッチクロック違反を宣告された。悲喜こもごもの記録が同時に現れた格好だが、それ以外でも大谷は〝ほっこり〟するシーンで大きな話題を集めている。

 初回に先取点を許した後、一死一塁となったマウンドで打席にローリーを迎えたところで「走者がいる場合は20秒以内で投球動作に入らなければならない」と定められたピッチクロックの規定に違反し、1ボールがカウントされた。その後は無難に乗り切って最少失点でイニングを終えると、ベンチに戻ろうとしたところで球審に呼び止められ、そこに水原通訳とネビン監督も加わってピッチクロックについて確認する場面がみられた。

 ここで大谷は、投球練習ができずにマリナーズのバッテリーが困り果てていることに気付き、球審のポケットに手を入れてボールを取り出すと笑みを浮かべながら相手先発のフレクセンにひょいっと投げ渡したのだ。

 このシーンは多くの米メディアや有識者にピックアップされている。米スポーツ専門局「ESPN」(電子版)は公式ホームページ上で「ショウヘイ・オオタニが審判のポケットからボールをつかんで投手に手渡す」とのタイトルで動画を掲載。ロサンゼルスの地元放送局「バリー・スポーツ・ウエスト」も公式ツイッターで「相手投手を気遣うショウヘイさん」と絵文字入りのタイトルで、その動画を公開している。

 また「ピッチングニンジャ」の愛称で知られるMLB公認の投球アナリストのロブ・フリードマン氏(56)も同日のツイッターに「スリのショウヘイ」と茶目っ気たっぷりのコメントを付け、球審のポケットに素早く手を伸ばした大谷がフレクセンにボールを手渡す動画を添付した。

 この〝ほっこりシーン〟には、SNS上でもユーザーから「さすがは恐れを知らない男だ」「ショウヘイは単なる野球選手ではない。野球が超絶にうまく、そして本当にいい男」「これで私が毎日毎日、彼を愛することに確信が持てた」などとコメントが集まっており、今も反響を呼び続けている。