西鉄、日本ハム、ヤクルトなどで監督を務めた中西太氏が亡くなっていたことが18日わかった。90歳だった。

 中西理論の指導を受けたヤクルトの杉村繁打撃コーチ(65)は訃報に「寂しいですね、亡くなったと聞いて。あんなに元気な人だったのにっていう。僕は特に関わった方なので」と悼んだ。

 中西氏との思い出を振り返り「ヤクルト入ってコーチやったり、代理監督やったり。関係ない時もね、本当にお世話になりました」と感謝を述べる杉村コーチ。「今のヤクルトの練習の仕方には中西さんの継承というかね、中西さんに教わったことをやっているというのが事実です。もうずっと何十年もやっていますね。今のバッティングは中西さんの考え方や教えた方が基本」とヤクルト打線のルーツも明かした。

 また中西氏はリーグ連覇に貢献した昨季の三冠王とも関わりがあった。晩年、目をかけていた村上。2019年に最年少ホームラン記録を出したときには「『俺の名前また出るから嬉しいんや』と言いながらも、何回か球場に来られて『おい!』なんていつも通りのドヤ声でムネにも激励はしてました」という。

 杉村コーチはそんな中西氏への恩返しとして「もう良い選手育てていくしかない」と誓うと「僕がコーチになって青木から始まって村上まで、いろんな選手が育ってきましたんで。僕が辞めてもまだまだ中西さんの継承は続いていく。この野球界に残っていくと思う」とも続け、師が残した球界にとっての大きな功績を語った。