竜のシン・エースがチームの危機を救った。中日は12日のヤクルト戦(神宮)に7―1で勝利。先発・小笠原慎之介(25)が7回1失点(自責0)の好投で3勝目を挙げ、連敗を3でストップした。

「僕が交代するわけにはいかないという気持ちでマウンドに立ちましたし、とりあえずチームが勝つことだけを考えて投げました」と気合十分の投球だった。負ければ今季2度目の4連敗、借金は今季最多の9となるところだったがヤクルト打線に決定打を許さず、勝利に貢献。「とにかくいいピッチングをすれば勝つと思ってマウンドに上がっているので勝てて良かったです」と小笠原は充実した表情を浮かべた。

 開幕投手を務めた3月31日の巨人戦(東京ドーム)では145球の熱投でチームを鼓舞したが、後輩の高橋宏にも〝金言〟を送っていた。

「(4月30日のDeNA戦に敗れて3連敗を喫した翌日の投手練習で)慎之介さんから『球の角度を少し見直した方がいいんじゃないか』といろいろと声をかけてもらいました」という高橋宏は、7日の巨人戦では小笠原のアドバイスを参考にプレートに置く軸足の位置を変更。勝ち星こそつかなかったものの7回1失点と好投し「右打者のインコースにしっかり投げれたのは成果が出ているんじゃないかと思います」と復活の手応えを感じている。

 開幕前に「いつまでも大野さん、柳さんに任せっぱなしではチームは強くならない。僕がしっかり独り立ちしないと。(高橋)宏斗にもいい背中を見せられたらと思います」と語っていた小笠原だが、まさに有言実行。今や竜投を支える存在となった小笠原が中日逆襲のキーマンとなる。