中日のドラフト7位ルーキー・福永裕基内野手(26)が〝ライバル打倒〟を目標に気を吐いている。

 11日の広島戦(バンテリン)でチームは延長11回の末、2―3で接戦を落とし、セ・リーグ最速で20敗に到達。借金は今季ワーストタイの「8」となった。そんな苦しいチーム状況の中で奮闘しているのが福永だ。

「5番・二塁」で先発出場し、2回にあとわずかで本塁打となる右翼フェンス最上部を直撃するプロ初三塁打をマーク。8回も右前打でマルチ安打を決めて、ついに規定打席に到達し、11日現在、打率は3割1分9厘でチームトップを誇り、リーグ7位に浮上した。

 5日には今季セ・リーグ新人一番乗りとなるプロ初本塁打を放った福永が、プロで躍進する原動力にしているのが同学年の巨人・岡本和真の存在だ。

 滋賀出身も天理高(奈良)の主軸打者として3年夏の奈良大会決勝で岡本和を擁する智弁学園と対戦したが、怪物スラッガー・岡本和に左翼場外へ2ランを被弾。打球は三塁の守備に就いていた福永のはるか頭上を越えていき、結局、天理は6―8で敗れて甲子園出場の夢はかなわなかった。

 それだけに「負けて悔しい思いをした、あの時が原点になっている。走攻守のすべてで追い越せるように頑張りたい」と吐露。WBCでも侍ジャパンの一員として世界一に貢献した岡本和に対し「決勝でもホームランを打っていたし、同級生として誇らしい」と言いつつも「シーズン中は同じグラウンドに立って戦うライバルであり、目標の存在。意識してやりたい」と闘志を燃やしている。

 今後も竜のオールドルーキーは、ライバル・岡本和に追いつき、追い越せの精神でプロで成功を収めるつもりだ。