剛球がうなった。日本ハム・田中正義投手(28)が4月28日~同30日の古巣・ソフトバンクとの3連戦(エスコン)で、2セーブ目を挙げるなど2試合に登板して無安打無四球の完璧な投球を見せた。
FAの人的補償で移籍した新天地での〝開花〟。ソフトバンクからすると思い描いてきた姿でもあった。6年間の苦闘を知っているからこそ、ベンチ前にあいさつに訪れた右腕に対して、多くの選手、関係者、首脳陣が温かい笑みを浮かべてエール交換をした。
実直な右腕だ。今でも古巣へは特別な思いを抱いている。リハビリでのサポートはもちろん、大きな期待をかけられ続けながら応えることができなかった。「感謝しかないですし、申し訳ない気持ちもやっぱりありますし」と率直な心境を明かす。
その上で決意を持って新天地で前に向かっている。〝活躍が恩返しになる〟との問いにも「そこは分からないですけど」と複雑な思いを口にしつつ「僕ができるのはマウンドの上で、しっかり自分のボールを投げ続けること。そこしかできないので。そこは一生懸命やっていきたいと思います」と力強い言葉で続けた。
今季への手応えはあったという。「正直、すごく自主トレから順調に来ていた。今季は行けるぞというのはあった。状態よく入れたというのが一番だと思う」。現状には「とても責任のあるポジションを任せてもらっている。そこに対して感謝と意気に感じてやれているというのはあると思う」と刺激を感じている。
新守護神を託されるなど新庄監督からの期待は大きい。北の大地で覚醒中の右腕が、まだまだ快投を続けていく。












