エース山本由伸投手(24)が苦しみながらも2勝目をマークした。29日のロッテ戦(京セラドーム)は山本が6回を4安打、1失点、3四球、6奪三振と粘って3―2と逆転勝利。山本は「相手は首位のチームなので気持ちを入れようと思った。初回から失点したけど、切り替えて投げた。最少失点で抑えることはいつも大事にしている。四球とか反省点はたくさんある。とにかく粘ることに集中した。早い回に逆転してくれて、点差を守ろうと気を引き締めた」と笑顔を見せた。

 初回に先頭打者の平沢を四球で歩かせ、3番・井上に左中間に適時二塁打を許して先制されたが、3回に打線が太田と宗の連続適時打で逆転。山本は走者を背負いながらも2回以降、追加点を与えない気迫の投球を続け、98球を投げ終えた。

 前回22日の西武戦では自己ワーストの11安打を浴びて連敗を喫した。2年連続の投手4冠、沢村賞の〝無双右腕〟が、まさかの黒星先行…。球数が増え、右打者にタイミングを合わされるケースが目立つ。今季から左足を上げない〝クイック投法〟に取り組んでいることでチーム内には「去年まではバットにすら当たらないすごさがあった。いろんな原因があると思うが、新フォームの影響もあるかもしれない」との指摘もあった。

 試行錯誤しながらも試合を作り、主導権を渡さないのが絶対エース。4試合を投げ終えて2勝2敗とし、チームはこの日で貯金3。「全員が必死に戦っている。上位にいるんでこれからも全員で戦っていく」。エースの視線にブレはない。