巨人・大久保博元打撃チーフコーチ(56)が12日の阪神戦(東京ドーム)後、7回まで完全投球に封じられた相手先発・村上頌樹投手(24)について語った。

 若虎に苦しめられた。プロ初勝利をかけて登板した村上を前に、巨人打線はまるで打てず。前日に二桁安打、大量得点で勝利した打線は鳴りを潜め、7回まで完全投球を許した。

 展開が動いたのは8回。阪神ベンチは村上に変えて2番手・石井にスイッチ。先頭・岡本和は代わりはなに今季1号のソロアーチを描き、なんとか屈辱は回避した。

 完全試合目前にした投手の交代劇に場内は大きくどよめいたが、巨人ベンチはどうとらえていたのか。大久保コーチは「両面ありましたよね。一番嫌がってるのは(阪神の2番手に上がる)投手。『俺の番だ』ってなかなか思えることはない。もう一つは『変えないでほしい、もう捕まえられる』っていう(側面)。(村上の球威も)もう落ちてる落ちてるってなってたし」と説明。

 さらには「(勝ち筋は)みなさん思うように一発ですよね。本塁打で決めるっていう。案の定(岡本和の)本塁打で同点にできたのはありましたけど、よく向こうも踏ん張りましたよね。今回は負けましたね。僕の対策がもっと(うまく)いけばよかったんでしょうけど、かなわなかったですよね」と明かし、敵陣に脱帽した。

 虎投手陣に苦しめられたG打線。それでも大久保コーチは「(巨人の選手も)対策はみんなしてますからね。(選手を)守れるのは僕たち家族ですから、最後まで頑張っていきます。『大久保の指示が悪い』と書いといてください」と、ナインをかばう姿勢を崩すことはなかった。

 同カードでの伝統の一戦は1勝1敗で翌日の3戦目へ。なんとか勝ち越してチームへの追い風を取り戻したいところだ。