オリックス・森友哉捕手(27)が開幕戦となった古巣・西武戦(ベルーナ)で強烈な恩返し弾を見舞った。

 1―2の9回二死の土壇場で西武はオープン戦無失点投球のドラフト4位ルーキー・青山を抑えのマウンドに送り込んでいた。

 青山が簡単に二死を奪い、西武ファンの誰もがFA移籍で同一リーグへ移籍した森を最後の打者として開幕白星スタートを期待する中、その古巣ファンの期待を森が覆した。

 青山の初球137キロスプリットを芯でコンタクトした打球は、西武ファンの悲鳴とともにオリックスファンの待つ右中間スタンドに着弾する同点弾となった。

 プロ入りから9年間、苦楽を共にした盟友・山川が守る一塁ベースを回りながらガッツポーズを繰り出す森。結局、この一撃が延長10回、宗の決勝ソロの呼び水となり、オリックスが敵地での開幕に逆転勝利。リーグ3連覇に最高のスタートを切った。

 試合後にヒーローインタビューでは西武ファンの大ブーイングを浴びながら森は淡々と殊勲の同点弾を振り返った。

「不安と楽しみと両方の思いで、今日は臨みました。積極的にタイミングが合えば全部行こうと思っていた。いいスイングができました。自分より宗のホームランの方が価値があると思っています。(バファローズファンの応援は)めちゃくちゃ頼もしいです。開幕戦どうなるかと思っていたんですけど、勝って明日以降もいい流れで試合ができればいいと思います」

 西武時代はベンチ、ファンの期待に何度も応えてきたその勝負強さで、森が古巣の今季初勝利を初黒星に変える恩返し弾を見舞った。