【ズームアップ甲子園】第95回記念選抜高校野球の第10日(29日)の準々決勝第2試合は広陵(広島)が専大松戸(千葉)を9―2で下し、13年ぶりの4強に進出した。2回に6本の長短打を浴びせて6点を挙げ、プロ注目の好投手・平野を早々にKO。大会ナンバーワンスラッガーの真鍋(3年)は3安打2打点の活躍でチームを勝利に導いた。
中井哲之監督(60)は「2回のピンチで大量失点していたら、どうなっていたか分からない。1失点で切り抜け、流れをもってこられた」と振り返り、歴代9位タイの春夏通算37勝目をマークしたことに「みなさんのおかげ。野球で頑張れる幸せを感じています」と感謝の気持ちを口にした。
この日もアルプスには多くの広陵OBが駆け付けた。広島在住のOBらは卒業後もふだんの練習から顔を出し、ボール拾いや食事の手伝いを当たり前のようにサポートしている。すべてはチームのため、恩師のためだ。あるOBは「時間があると手伝って全員でチームをバックアップしています。中井監督の教えを僕らはずっと忘れませんから」と感謝の気持ちを口にする。
中井監督が1990年に就任以来、一貫して教えているのは「人として感謝の気持ち、思いやり、礼節の大切さ」。部員は大学、社会人になっても座右の銘としている。以前にOBらの間で中井監督が「いいことしか起きない」と書いた色紙を持つ画像が出回り、それをスマホの待ち受け画面にするOBもいる。「広陵に入って本当によかった。監督の教えはずっと変わらない。今の選手たちも同じ思いでプレーしていると思う」(同)。教え子たちの思いを胸に頂点を目指す。












