第95回記念選抜高校野球大会第10日の準々決勝第4試合は報徳学園(兵庫)が夏春連覇を目指す仙台育英(宮城)を延長タイブレークの末、5―4で下し、6年ぶりの4強進出を果たした。
3―4で迎えた延長10回裏、無死一、二塁から竹内(3年)の送りバントがまさかの三塁手の悪送球となって同点。さらに二死満塁と仙台育英4番手の田中(3年)を追い込み、2番・山増(3年)が外角のストレートを執念で右前に弾き返した。2戦連続の劇的サヨナラ勝利。歓喜の輪に包まれた山増は「やるしかない、絶対に自分に回ってこいと思った。うれしかった。めちゃホッとした」と笑顔を見せた。
冷静な大角健二監督も「生徒に助けてもらった。気持ちが高ぶりました。どんな場面でも楽しむ姿勢を忘れず、試合ごとに精神的に強くなっている。スンナリ終わりたかったが、経験を踏まえ、劣勢でも何とかなる、ということが分かったと思う」と選手の驚異的な粘りに興奮を隠せなかった。
激戦だった。序盤に3点をリードするが、それ以降は本塁が踏めない。6回に1点を返されると、9回の土壇場で3番手の今朝丸(3年)が二死満塁から代打・永田の中飛がまさかの落球となって1点差。さらに二死二塁から4番・斉藤陽(3年)に三遊間を破られて同点…。今大会3度目のタイブレークに突入したが、最後は報徳学園の執念が上回った。
準決勝の相手は昨秋の近畿大会の決勝で敗れた宿敵・大阪桐蔭。今のミラクル報徳ナインに怖いものはない。












